“内君”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おかみさん40.0%
ないくん20.0%
うちの20.0%
マダム20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みずから自分の身を信じて颯々さっさつと人の家に出入でいりして、其処そこにお嬢さんが居ようと、若い内君おかみさんが独り留守して居ようと、又は杯盤狼藉はいばんろうぜきの常に芸妓とか何とかう者が騒いで居ようと
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ただにその内君ないくんを親愛するのみならず、時としては君につかうるの礼を以てこれを接すべしといえば、夫を主人とするの語も、また差支なかるべし。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「おまえもとんだ苦労性だよ。ひとのことよりは、早くかえって、内君うちのでもよろこばしておやんな」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
且つその顔色かおつきが、紋附の羽織で、ふきの厚い内君マダムと、水兵服の坊やを連れて、別に一人抱いて、鮨にしようか、汁粉にしようか、と歩行てくっている紳士のような、平和な、楽しげなものではなく
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)