“颯々”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さっさつ52.2%
さつさつ24.6%
さつ/\10.1%
さっさっ4.3%
さっさ2.9%
さあさあ1.4%
さあ/\1.4%
ざわざわ1.4%
そよそよ1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“颯々”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 伝記 > 個人伝記1.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
颯々さっさつと墨のような松風の中に、何やら無念をのこしているような、客間のかすかにまたたいていた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
俗士族は脇差わきざしを一本して頬冠ほほかむりをして颯々さっさつと芝居の矢来やらいやぶっ這入はいる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しのびで、裏町の軒へ寄ると、破屋あばらやを包む霧寒く、松韻颯々さつさつとして、白衣びゃくえの巫女が口ずさんだ。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
水は漫々としてらんたたへ、まばゆき日のかげも此処ここの森にはささで、水面をわたる風寒く、颯々さつさつとして声あり。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
どつとわらつて、天守てんしゆはうえたあとは、颯々さつ/\かぜつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
言放いひはなつて、英風えいふう颯々さつ/\逆浪げきらういわくだくる海邊かいへんの、ある方角ほうがくながめた。
一揉ひともみ揉んで、どうと落ちる……一方口いっぽうぐちのはけみちなれば、橋の下は颯々さっさっと瀬になって、あぜに突き当たってうずを巻くと、其処そこの蘆は
海の使者 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、青木が云うのに耳もかさず、颯々さっさっと歩きつづけて、
街はふるさと (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
あるいは物の性質により、遠慮なく喰いて害をなさざることもあり、喰いて害なくば颯々さっさと喰うもまた可なり。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一例をぐれば、一人ひとりの人が原書を読むそのそばで、その読む声がちゃんと耳に這入はいって、颯々さっさと写してスペルを誤ることがない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
二つともした燭台しょくだいの百目蝋燭の火はまたたかぬが、白い障子越しに颯々さあさあと云う川瀬のおとが寒い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
可なりの大川、深くもなさそうだが、川幅一ぱい茶色の水が颯々さあさあと北へ流れて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
可なりの大川、深くもなさゝうだが、川幅一ぱい茶色の水が颯々さあ/\と北へ流れて居る。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
石狩川の音が颯々さあ/\と響く。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
艸花くさばな立樹たちきの風にまれる音の颯々ざわざわとするにつれて、しばしは人の心も騒ぎ立つとも、須臾しゅゆにして風が吹罷ふきやめば、また四辺あたり蕭然ひっそとなって、軒の下艸したぐさすだく虫ののみ独り高く聞える。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
西は松原のつづきで、松の木陰をもるる太陽の光線が白壁へ映って、ちょうど首なしの人形のようで、それが颯々そよそよ風の吹くたびに動くので、飛び回るように見えるのだ。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)