いにしへに恋ふる鳥かもゆづる葉の 三井の上よりなき渡り行く ———万葉集——— ………空はどんよりと曇って居るけれど、月は深い雲の奥に呑まれて居るけれど、それでも何処からか光が洩れて来るのであろう、外の面は白々と明るくなって居るのである。そ …
著者 | 谷崎潤一郎 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「大阪毎日新聞 夕刊」1919(大正8)年1月18日~2月19日
「東京日日新聞」1919(大正8)年1月19日~2月22日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約38分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1時間2分(300文字/分) |