“籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こも42.0%
28.4%
かご25.9%
ごも0.8%
0.5%
こもり0.3%
ろう0.3%
こめ0.2%
びく0.2%
つづら0.2%
がたみ0.2%
こむ0.2%
コモ0.2%
かげ0.1%
かこ0.1%
かたみ0.1%
がたま0.1%
こもっ0.1%
ごめ0.1%
ざる0.1%
たつ0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一見飄逸なような、わがままなような、投げ遣りなような構想と筆致の中に、一筆一点でも他人にゆびさせまいとする緊張味がこもっております。
挿絵と闘った話 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
セエラはこんな場合誰でもいうようなことを云っただけなのでしたが、セエラがいうと、それは何かしら情がこもっていて、気持よく聞えるのでした。
小網こあみ町二丁目の袋物問屋丸屋六兵衛は、とうとう嫁のお絹を追い出した上、せがれの染五郎を土蔵の二階にめてしまいました。
棒の先に、だんだんと力をめていった。ギイギイギイと腕金の錘りが浮きだした。僕はここぞと思ってあらん限りの力を出して腕をつっぱった。……
鍵から抜け出した女 (新字新仮名) / 海野十三(著)
町中に生れ育った私は、かごに飼われない小禽が、障子のそとへ親しんで来てきかせてくれる唄声うたごえを、どれほどよろこんでいたかしれない。
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「済まない、こんなことを思つて!」と、部屋の隅にある洗濯物のかごへそのおむつを投げ入れながら、千恵は胸のなかで何ものかに手を合せました。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
しとの顔で行一は笑った。信子はよくそういった話で単調な生活を飾った。行一はそんな信子を、貧乏する資格があると思った。信子は身ごもった。
雪後 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
もっとも熊を射た、鯨を突いた、たたりの吹雪に戸をして、冬ごもる頃ながら——東京もまた砂ほこりたたかいを避けて
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ことむずかしくいえば、土牢どろう塗籠とろうで、すなわち“め”——壁ばかりな部屋ということの訛伝かでんであろうか。
雪に閉じめられて働けない冬もりの期間は、馬鈴薯と南瓜ばかり食っているために、春になると最早もはや、顔が果物のように黄色を帯びて来て、人間の肌色を失っているのだった。
熊の出る開墾地 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
その癖雲霧が立籠めて、昼も真暗まっくらだといいました、甲州街道のその峰と申しますのが、今でも爺さんが時々おこもりをするといういおりがございますって。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
の手燭に点いております蝋燭の灯火あかりを女の前へ置きまして、婦人が顔を上げまするを山三郎が見ますると、三年あと池上のおこもりの日堤方村の茶見世に出て居りました岩瀬主水の娘のお蘭で、見覚えがあるから
しかし今も木辻の東南に中辻町というのがあって、そこにろうの坂という名があったのは耳よりな話である。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
その者は窮貧の生活を営み、みつ十三ろうをやしないて渡世をなしおれりとぞ。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
殺さなければならないほどの強いつよい悪因縁、これをこめ犯人ほしのこころもち、これにぶつかれば謎はもう半ば以上解けたも同じことである。
大原はもどかしそうに「イイエ貴嬢のお拵えなすったのが何よりです」と言葉に力をこめて言えど娘はよくも聞取らずして台所へ立って行く。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
細川は自分の竿をついでびくをぶらぶら下げ、浮かぬ顔をして、我家へと帰った。この時が四時過ぎでもあろう。家では老母が糸をいていた。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
暫時しばらくするとこれも力なげに糸を巻きびくを水から上げて先生の道具と一緒に肩にかけ、ほど遠からぬ富岡のうちまで行った。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
この番頭の日に焼けた額や、薬を入れたつづらの荷物をあがはなのところへ卸した様子は、いかに旅の苦痛に耐えて、それに又慣らされているかということを思わせる。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
衣装つづらに寄りかかりながら、裃をさえ取ろうともせず、源女はグッタリと坐っていた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しろがねがたみ、ももくさの
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
しろがねがたみ、ももくさの
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
図を見るに川面かわづらこむる朝霧に両国橋薄墨うすずみにかすみ渡りたる此方こなたの岸に、幹太き一樹の柳少しくななめになりて立つ。
吾の祈念きねんこむる所は、同志の士甲斐甲斐かいがいしく吾志を継紹けいしょうして尊攘の大功を建てよかしなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
穂積さんの話の、竈を二つ作ると言ふのは、大きい方がコモるかまで、小さい方が飯を炊く竈ではないかと見当を立てゝゐます。
さうして、其前提としての野山にコモるものいみ生活の方は、げんげ・よめななどを摘んで遊ぶ、野遊びとなつたのである。
よね おまいがそぎやん云ふなら、そツでかこてしとこう。こんかげにや果物くだもんと菓子ばちつとばつかり入れといたばい。そるから、もう忘れもんななかろね。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
しかし実を云えば彼女は某重役のかこい者であったから、そこを無理を云って、辛うじて転落から免れた。
獏鸚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かたへより、みて静かにかたみなる木の実りつつ、
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
目無めながたまうしにふたくごとく、
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
その屋敷へ不逞ふていの徒が何人とかこもって居るとうので、長州の兵が取囲んで、サア戦争だ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
チェウスさんの椅子だって、あのかみなりの道具ごめに、
して私はざるをさげ、斧をかつぎ、
私の果樹園 (新字新仮名) / 三木清(著)
そこで、たつくち評定所に、対策の大評定がひらかれました。
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
沖縄あたりに行つてみますと、魂を落しますと、「まぶいみ」と言つて、まぶいを体に籠めると言ふので、色々な石を拾つて来て、ゆたと言ふ者に石を与へることに依つて、まぶいが這入ると言うてをります。
国語と民俗学 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)