“籠”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こも41.0%
28.4%
かご26.6%
ごも0.9%
0.5%
こもり0.4%
ろう0.4%
こめ0.3%
がたみ0.2%
こむ0.2%
(他:14)1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“籠”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語23.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.7%
文学 > 日本文学 > 詩歌5.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そうしてそれから数週間というものは、私はお前たちに顔を合わせるのさえ避けるようにして、自分の部屋に閉じこもっていた。
楡の家 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「まあ、私が初瀬はせでおこもりをしている時に見た夢があったのですよ。どんな人なのでしょう、ともかく見せてください」
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)
残燈ありあけ暗く床柱とこばしらの黒うつややかにひかるあたり薄き紫のいろめて、こうかおり残りたり。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
やうやまちをはづれると、九頭龍川くづりうがは川面かはづらに、夕暮ゆふぐれいろめて
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
彼はふたりの客を注意してかごの中に入れ、それから自分も後に続いてはい込み、石を並べ、元のとおり堅くその口を閉ざした。
好きな蜜柑みかんを母親がかごに入れて持ってきてくれると、胃に悪いと知りつつ手をつけて二つ三つ甘い汁をすすった。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
それをいとうて山へ上ると松籟しょうらい絶えず聞えるので「波の音聞かずがための山ごもり、苦は色かへて松風の声」と詠じて
しからぬ」青木はもう真赤になって口ごもりながら、「わ、我輩が放火つけびでもしたと云われるのか」
琥珀のパイプ (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
ことむずかしくいえば、土牢どろう塗籠とろうで、すなわち“め”――壁ばかりな部屋ということの訛伝かでんであろうか。
おれは昨夜もおなじ上掩うわおおいを着て、鹿撃ち弾を二重めにした鉄砲を持って、夜のあけるまで見張っていたのだが、朝になって見ると新しい足跡が前の通りに残っているではないか。
その癖雲霧が立籠めて、昼も真暗まっくらだといいました、甲州街道のその峰と申しますのが、今でも爺さんが時々おこもりをするといういおりがございますって。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたくしどもは以前、ただ戦争のことにつきましてあれが御祈祷ごきとうをしたり、おこもり、断食などをしたという事を聞きました時は、難有ありがたい人だと思いまして
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかし今も木辻の東南に中辻町というのがあって、そこにろうの坂という名があったのは耳よりな話である。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
その者は窮貧の生活を営み、みつ十三ろうをやしないて渡世をなしおれりとぞ。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
ちからこめて、むかうへしてたがかうがないので、手許てもとくと、さつひらいた。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大原はもどかしそうに「イイエ貴嬢のお拵えなすったのが何よりです」と言葉に力をこめて言えど娘はよくも聞取らずして台所へ立って行く。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
しろがねがたみ、ももくさの
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
しろがねがたみ、ももくさの
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
吾の祈念きねんこむる所は、同志の士甲斐甲斐かいがいしく吾志を継紹けいしょうして尊攘の大功を建てよかしなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
図を見るに川面かわづらこむる朝霧に両国橋薄墨うすずみにかすみ渡りたる此方こなたの岸に、幹太き一樹の柳少しくななめになりて立つ。
衣装つづらに寄りかかりながら、裃をさえ取ろうともせず、源女はグッタリと坐っていた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この番頭の日に焼けた額や、薬を入れたつづらの荷物をあがはなのところへ卸した様子は、いかに旅の苦痛に耐えて、それに又慣らされているかということを思わせる。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
暫時しばらくするとこれも力なげに糸を巻きびくを水から上げて先生の道具と一緒に肩にかけ、ほど遠からぬ富岡のうちまで行った。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
細川は自分の竿をついでびくをぶらぶら下げ、浮かぬ顔をして、我家へと帰った。この時が四時過ぎでもあろう。家では老母が糸をいていた。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
よね おまいがそぎやん云ふなら、そツでかこてしとこう。こんかげにや果物くだもんと菓子ばちつとばつかり入れといたばい。そるから、もう忘れもんななかろね。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
しかし実を云えば彼女は某重役のかこい者であったから、そこを無理を云って、辛うじて転落から免れた。
獏鸚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かたへより、みて静かにかたみなる木の実りつつ、
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
目無めながたまうしにふたくごとく、
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
その屋敷へ不逞ふていの徒が何人とかこもって居るとうので、長州の兵が取囲んで、サア戦争だ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
チェウスさんの椅子だって、あのかみなりの道具ごめに、
して私はざるをさげ、斧をかつぎ、
私の果樹園 (新字新仮名) / 三木清(著)
そこで、たつくち評定所に、対策の大評定がひらかれました。
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
沖縄あたりに行つてみますと、魂を落しますと、「まぶいみ」と言つて、まぶいを体に籠めると言ふので、色々な石を拾つて来て、ゆたと言ふ者に石を与へることに依つて、まぶいが這入ると言うてをります。
国語と民俗学 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうして、其前提としての野山にコモるものいみ生活の方は、げんげ・よめななどを摘んで遊ぶ、野遊びとなつたのである。
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