“不逞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふてい98.3%
ふて1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実人生への敗恤はいじゅつと、それによって交換し得た文学精神の不逞ふていの自信とで、内心の動揺をなかなか処理しきれなかった人のようだ。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
倉庫業の来六屋出平きろくやでへいとは出来六できろくでござるぞ、あの不逞ふていな下僕、旅先で哀れな少年八百助を脅し、金を奪ってけし飛んだかの出来六でござる。
えて叫ぶその大胆さをとどめるものも無いのだ。取りかえしがつかないまで喋ってしまったと気づいたとき、なアに構うものか、そういう不逞ふてぶてしさで、投げた石の手答えを待っていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)