“ふてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不逞91.9%
不貞3.2%
不悌3.2%
不定1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倉庫業の来六屋出平(きろくやでへい)とは出来六(できろく)でござるぞ、あの不逞(ふてい)な下僕、旅先で哀れな少年八百助を脅し、金を奪ってけし飛んだかの出来六でござる。
其方儀平常(つね/″\)身持(みもち)宜(よろし)からず數度(すど)夫(をつと)を持(もち)不貞(ふてい)の行ひありしのみならず森田屋銀五郎方の大恩を忘(わす)れ病人を捨置欠落(かけおち)致し其上我か甥(をひ)傳吉より七十五兩の大金を遣(つかは)したる信義(しんぎ)を忘(わす)れ憑司と密通(みつつう)致し傳吉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
上に刃向かった人間の栄えた例はないというが、戦の聖人(ひじり)と崇(うやま)われている彼の甲州の信玄様は父を押しこめた不孝者でござる。越後の上杉謙信公も兄に逆らった不悌(ふてい)の方じゃ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さうして、もし此(この)冒險(ばうけん)に成功(せいこう)すれば、今(いま)の不安(ふあん)な不定(ふてい)な弱々(よわ/\)しい自分(じぶん)を救(すく)ふ事(こと)が出來(でき)はしまいかと、果敢(はか)ない望(のぞみ)を抱(いだ)いたのである。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼(かれ)は黒(くろ)い夜(よる)の中(なか)を歩(あ)るきながら、たゞ何(ど)うかして此(この)心(こゝろ)から逃(のが)れ出(で)たいと思(おも)つた。其(その)心(こゝろ)は如何(いか)にも弱(よわ)くて落付(おちつ)かなくつて、不安(ふあん)で不定(ふてい)で、度胸(どきよう)がなさ過(す)ぎて希知(けち)に見(み)えた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)