“ふじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フジョウ
語句割合
不浄39.4%
不定21.2%
涪城9.1%
富饒9.1%
文状3.0%
普浄3.0%
普静3.0%
浮上3.0%
府城3.0%
浮城3.0%
父情3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふと不浄ふじょうに起きて、見るともなしに、小窓から戸外そとの闇黒をのぞくと、はなれに眠っているはずの丹下左膳、今ちょうどそこを掘りさげて
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
かつぐこともなかろう。老少不定ふじょう、酔生夢死、まったく、貴公なんぞがこの御老齢まで生き延びるとは造化の妙という奴だ。サア乗ったり、乗ったり
不連続殺人事件 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
葭萌関かぼうかんを退いた玄徳は、ひとまず涪城ふじょうの城下に総軍をまとめ、涪水関ふすいかんを固めている高沛こうはい楊懐ようかいの二将へ
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もしご先代が、あんな途方もないおしごとに、何十年にもわたって、莫大な藩財をおつかいなさらなければ、なにもこの富饒ふじょうな水戸が、いま頃、窮乏していることはないのだ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「はい。……おそれ多いことにござりますが、この文状ふじょうばかりは、じかに、お渡しせいと、申しつかって参りましたので」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
文状ふじょうは、どこへ置いてじゃ」東園とうえんの広い梅林に向っている一室へ出てきて、月輪殿は、眼をしばたたいた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その好意に、関羽はわがことのように歓んで、慇懃いんぎん、礼をのべると、長老の普浄ふじょうはなつかしげに
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへ、ずかずかと、弁喜が佩剣はいけんを鳴らして歩いてきた。そして普浄ふじょう和尚へ
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荊州の玉泉山に、普静ふじょうという一老僧がいる。これはもと、汜水関しすいかん鎮国寺ちんこくじにいた僧で、関羽とは若い時代から知っていた師であり心友であったという。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
普静ふじょう普静」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
船は見えたら、急いで潜航せんこうするのだ。そして船がいよいよこっちへ近づいたら、そのときにこっちはぬっと海面へ浮上ふじょうする手筈てはずにしてあった。
恐竜艇の冒険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして、かねての手筈てはずどおりやった。すぐさま恐龍号は潜航にうつり、カヌー舟団を追い越した。そして、ぬーっと浮上ふじょうにうつったのである。
恐竜艇の冒険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
舟は府城ふじょうの城壁に沿うて南へ南へと往った。絹糸のような雨が絶えず苫屋根の外にあった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
四万噸の一大浮城ふじょうは、さすがに大きい。つづくは戦艦『アキレス』『クリシナ』(いくさの神)である。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)