“佩剣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいけん97.8%
サーベル2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしとにかく、厳めしい佩剣はいけんの音が翌日山門を潜つたのは事実で、それは村の駐在巡査が一人の高等係を案内して寺を訪れたのであつた。
黒谷村 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
佩剣はいけんを、特にガチャガチャいわせて、近よりざま、振り上げた庸之助の手を掴んだ。俥夫は汗を拭き拭き、出来るだけ上手に弁明し始めた。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
佩剣サーベルをにぎって、立っていた巡査部長は、何か手帖へとめていた鉛筆のさきを向けて
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
警官の提燈ちょうちんと、佩剣サーベルの音は、そう言ってるまに、人々のうしろへ来ていた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)