“サーベル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洋刀25.0%
洋剣16.7%
長劔16.7%
長剣16.7%
佩剣8.3%
8.3%
長劒8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玩具おもちゃ洋刀サーベルを持ち海老しびの竹ぎれを持った少年の群は、そこでいくさごっこをはじめた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
全体どこまで掘って来たのですかと聞き返すと、ついそこですと洋剣サーベルを向けて教えてくれた。何でも九月二日から十月二十日とかまで掘っていたと云うのだから恐るべき忍耐である。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
放埒な遊び人であることはその顔を見れば一目で分る! 燃えるやうな緋の寛袴シャロワールイジュパーンをまとひ、派手な花模様の帯をしめて、腰には長劔サーベル
金絲で刺繍ぬひをした衣服を身にまとひ、長剣サーベルをつり、拍車をつけた男が、まるで寺男のタラースが毎日、会堂のなかを持ちまはる喜捨袋みたいに、衣嚢かくしをジャラジャラいはせながら
佩剣サーベルをにぎって、立っていた巡査部長は、何か手帖へとめていた鉛筆のさきを向けて
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
警官の提燈ちょうちんと、佩剣サーベルの音は、そう言ってるまに、人々のうしろへ来ていた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そら、この新しい服と小さいサーベルとがイヷールので、こちらの馬と喇叭がボブの。それからエンミーには人形と搖籠、これはあまり平凡でしたけれども直ぐ毀しちまふんですからねえ。
人形の家 (旧字旧仮名) / ヘンリック・イプセン(著)
だが又しても、この物凄い猫は立ちむかつて来る。娘は無性に口惜しくなつた。壁に父親の長劒サーベルが懸つてゐた。