“屑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くず56.8%
くづ15.5%
いさぎよ13.6%
いさぎ4.9%
いさぎよし4.4%
かず1.0%
もののかず1.0%
かけら0.5%
いさ0.5%
ぎれ0.5%
ごみ0.5%
せつ0.5%
もののくず0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の思想は物置場であり、ユダヤ人の古物店であって、珍稀な器物、高価な布、鉄襤褸などが、同じ室の中にく積まれていた。
「へエ、それにしても、あの野郎は目を離せない野郎ですね。算盤ずくで女の子を口説く野郎なんかは、男のみたいなもので」
太田蜀山などには殊にそれが多い。漢文の大家である人達、和文を書くことをしとしなかつた人達にも、さうした『随筆』があつた。
西鶴小論 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
妹の夫の手前、金の問題などを彼女の前に持ち出すのを最初からよしとしなかった彼は、この事情のために、なおさら堅くなった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
不断講釈めいた談話をも嫌って、そう云う談話の聞き手を求めることはとしない自分が、この青年の為めには饒舌して忌むことを知らない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
元よりならぬ犬なれども、には得たる処あれば、近所の犬ども皆恐れて、某が前に尾をれぬ者もなければ、天下にわれより強き犬は、多くあるまじと誇りつれど。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
われ主家を出でしより、到る処の犬としが、かつてともせざりしに。てふ敵には勝ちがたく、かくてはこの原の露とて、となりなんも知られず。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ては此の室の中で窓の隙から日の光の差す辺へでも坐らせて置き度いと思い、手を取って引くと、オヤ其の手に麺麭を持って居る。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
汝、卑怯者! 愚痴漢! 何故にぎよくその人生を清算し、汝を處決してしまはないのか。汝は何事をも爲し得ないのだ。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
玩具洋刀を持ち海老しびの竹を持った少年の群は、そこでごっこをはじめた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そしてそれは運搬人とすれ違うのと同じ位不愉快である。トマトは非常に貧弱でひどく妙な格好をしているし、桃は小さく固く、未熟で緑色をしている。
熊楠諸国を遍歴して深く一をも破壊するてふ事の甚だ一国一個人の気質品性を損するを知り、昼夜奔走苦労してその筋へ進言し、議会でも弁じもらい、ついに囹圄わるるに至って悔いず。
思慮のある男には疑懼かしむる程の障礙物が前途にわっていても、女はそれをともしない。それでどうかすると男のてせぬ事を敢てして、おもいの外に成功することもある。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)