“糸屑”のいろいろな読み方と例文
旧字:絲屑
読み方割合
いとくず81.0%
いとくづ19.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
糸屑を払い落す為であったかも知れぬ。からだをくねらせて私の片頬へ縫針を突き刺した。「坊や、痛いか。痛いか。」私には痛かった。
玩具 (新字新仮名) / 太宰治(著)
老母は糸屑にたからせて、暗い茶の間で湯を沸かしにかかった。車井戸の釣瓶が元気よく幾たびも庭の隅できりきりと鳴る。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紡績糸屑の俵の間から寝ぼけた眼をこすりながら二人は抜け出でて物蔭を伝ひながら工場の方へ戻つて行つた。と間もなく終業のブウは鳴つた。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
「あなた。」とおつかさんがとしたでおつしやつて、お糸屑い、い、のさきでツはじきして、すつとへおちなすつた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)