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糸屑
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いとくづ
ふりがな文庫
“
糸屑
(
いとくづ
)” の例文
旧字:
絲屑
紡績
糸屑
(
いとくづ
)
の俵の間から寝ぼけた眼をこすりながら二人は抜け出でて物蔭を伝ひながら工場の方へ戻つて行つた。と間もなく終業のブウは鳴つた。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
「あなた。」とおつかさんが
屹
(
きつ
)
とした
声
(
こゑ
)
でおつしやつて、お
膝
(
ひざ
)
の
上
(
うへ
)
の
糸屑
(
いとくづ
)
を
細
(
ほそ
)
い、
白
(
しろ
)
い、
指
(
ゆび
)
のさきで
二
(
ふた
)
ツ
三
(
み
)
ツはじき
落
(
おと
)
して、すつと
出
(
で
)
て
窓
(
まど
)
の
処
(
ところ
)
へお
立
(
た
)
ちなすつた。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
針箱
(
はりばこ
)
と
糸屑
(
いとくづ
)
の
上
(
うへ
)
を
飛
(
と
)
び
越
(
こ
)
す
樣
(
やう
)
に
跨
(
また
)
いで
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
の
襖
(
ふすま
)
を
開
(
あ
)
けると、すぐ
座敷
(
ざしき
)
である。
南
(
みなみ
)
が
玄關
(
げんくわん
)
で
塞
(
ふさ
)
がれてゐるので、
突
(
つ
)
き
當
(
あた
)
りの
障子
(
しやうじ
)
が、
日向
(
ひなた
)
から
急
(
きふ
)
に
這入
(
はい
)
つて
來
(
き
)
た
眸
(
ひとみ
)
には、うそ
寒
(
さむ
)
く
映
(
うつ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
糸屑
(
いとくづ
)
にまじる柳の
一葉
(
ひとは
)
かな
自選 荷風百句
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
糸
常用漢字
小1
部首:⽷
6画
屑
漢検準1級
部首:⼫
10画
“糸”で始まる語句
糸
糸瓜
糸杉
糸織
糸底
糸魚川
糸口
糸巻
糸目
糸蒟蒻