“日向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひなた81.4%
ひゅうが11.7%
ひうが3.7%
ひむか1.3%
ひあた0.5%
ひむき0.5%
ひむが0.3%
びより0.3%
ソル0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「成程、そいつは氣が付かなかつた。あつしは縁側の方へ退きませう。日向ひなたぼつこをしながらお雜煮を祝ふのも、飛んだ榮耀ええうですぜ」
日向ひゅうが鶉車うずらぐるまというのは朝鮮の一帰化人が一百歳の高齢に達した喜びを現わすために作ったのが、多少変形して今日に伝ったのである。
土俗玩具の話 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
はじめ日向ひうがの國においでになつた時に、阿多あた小椅おばしの君の妹のアヒラ姫という方と結婚して、タギシミミの命・キスミミの命とお二方の御子がありました。
一番これに近い例としては、神功紀・住吉すみのえ神出現の段「日向ひむかの国のたちばな小門おどのみな底に居て、水葉稚之出居ミツハモワカ(?)ニイデヰル神。名は表筒男うわつつのお・中筒男・底筒男の神あり」
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
普通、諸国へだすものは、今も久米一の邸のそば日向ひあたりに、まだ火も釉薬うわぐすりもかけぬ素泥すどろの皿、向付むこうづけ香炉こうろ、観音像などが生干なまぼしになってし並べてあるそれだ。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又は日向ひむきの所へ材木ざいもくのごとくつみかさねておくもあり。
石川麻呂のすぐの弟・日向ひむがは、兄をおとし入れた報いで中央を追はれるし、次の弟・蓮子むらじは平々凡々、ただ温厚なだけの人柄を見こまれて、鎌足の下にしばらく大臣をつとめ大紫冠をいただいたが
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
十月の小春日向びよりに、先づ「愛閑」の五律がある。其一二は「五風将十雨、暖日小春天、」五六は「文章元戯楽、安逸是因縁」である。「冬晴」二絶の一は例の愛書の癖を忘れない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
こんなふうに日向ソルよりも日蔭ソンブラの席がずっと高価たかい。