“小門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こもん57.1%
おど14.3%
くぐり7.1%
しょうもん7.1%
せうもん7.1%
をど7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで私は、彼のうしろについて、そこに見える城塞じょうさい小門こもんをくぐった。白木は、私の方をふりむいた。そしてステッキを叩いていうには
暗号音盤事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一番これに近い例としては、神功紀・住吉すみのえ神出現の段「日向ひむかの国のたちばな小門おどのみな底に居て、水葉稚之出居ミツハモワカ(?)ニイデヰル神。名は表筒男うわつつのお・中筒男・底筒男の神あり」
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
スタールツェフは小門くぐりからはいると、まず第一に目に触れたのは、ひろい並木路の両側にずらりと立ち並んだ白い十字架や石碑と、それやポプラの木がおとす黒い影とであった。
イオーヌィチ (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
四人は忍びながら林の中を通りすぎて例の叢の小門しょうもんに近づいた。ボートルレは鍵を挿し込んで静かに𢌞した。戸は幸に音もなく開いた。
仙吉はかうして午前五時、S監獄の小門せうもんから出た。癪なので振りかへらずに歩いて行つた。畠と畠との間の白い道がステーションまで続いてゐる。
反逆の呂律 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
はいなしこめ醜めききたなき國に到りてありけり。かれ吾は御身おほみまはらへせむ」とのりたまひて、竺紫つくし日向ひむかの橘の小門をど阿波岐あはぎに到りまして、みそはらへたまひき。