“禊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みそぎ50.0%
ミソ25.0%
みそ8.3%
ミソギ8.3%
はら4.2%
はらへ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この人を思う心も縷々るると言われるのに中の君は困っていて、恋の心をやめさせるみそぎをさせたい気にもなったか、人型ひとがたの話をしだして
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
今宮の村は、元、祇園の神輿を浪花の海まで舁き下つて、神のミソぎの助けをし、海の御調ミツギを搬ぶ様になつて居たらしい証拠がある。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
はいなしこめ醜めききたなき國に到りてありけり。かれ吾は御身おほみまはらへせむ」とのりたまひて、竺紫つくし日向ひむかの橘の小門をど阿波岐あはぎに到りまして、みそはらへたまひき。
此風が陰陽師オンミヤウジ等の手にも移つたものと見えて、形代に種類が出来て、ミソギの為の物の外、かうした意味の物が庶民にも頒たれる様になり、遂には呪符の様な観念が結ばれて来たらしい。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ほんの幕のような物を引きまわして仮の御禊場みそぎばを作り、旅の陰陽師おんみょうじを雇って源氏ははらいをさせた。船にやや大きい禊いの人形を乗せて流すのを見ても、源氏はこれに似た自身のみじめさを思った。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)
はいなしこめ醜めききたなき國に到りてありけり。かれ吾は御身おほみまはらへせむ」とのりたまひて、竺紫つくし日向ひむかの橘の小門をど阿波岐あはぎに到りまして、みそはらへたまひき。