“みそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミソ
語句割合
味噌59.7%
見初18.2%
見外8.2%
見染6.3%
三十1.9%
1.3%
見逸1.3%
見違1.3%
御衣0.6%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ラムネの玉くらいの小さい頭も全部ばりばりみくだいてたべるのである。頭の中の味噌みそはまた素敵においしいという事になっていた。
チャンス (新字新仮名) / 太宰治(著)
菊太郎君は虎の門で女学生を見初みそめたのだった。注意を学問に払わないで妙な方面へ向ける。心得が違っているから仕方がない。
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
『まァ、春樹さんじゃありませんか、まァまァすっかりお見外みそれいたしましたよ、ほんとにお久し振りで……』
蝕眠譜 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「ところで、若樣は、花見船でお糸さんを見染みそめたといふことを聽いたが、その時お前さんはお供をして居たさうだね」
ゆきまして三十みそとせあまりいつもいつも
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
これも表現の上から見れば、水中の草葉・瑞々みずみずしい葉などを修飾句に据えたものと考えていたのらしい。変った考えでは、みつはは水走で、みそぎの水のほとばしる様だとするのもある。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「福田さんでございましたか、ついお見逸みそれ致しまして相済みません。」
内儀かみさん、誠に大御無沙汰をして極りがわるくって、んだかうもね……先刻さっき藤助どんにもう申しやしたんですが、あんまり御無沙汰になったんで、お見違みそれ申すくれえでごぜえやすが
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
この時に當りて、その御髮みかみぬかに結はせり。ここに小碓をうすの命、そのみをば倭比賣やまとひめの命御衣みそ御裳みもを給はり、たち御懷ふところれていでましき。
ここにその樂の日になりて、童女をとめの髮のごとその結はせる髮をけづり垂れ、そのみをば御衣みそ御裳みもして、既に童女の姿になりて、女人をみなの中に交り立ちて、その室内むろぬちに入ります。
すなはちみその中によろひし、弓矢をばして、馬に乘りて出で行きて、忽の間に馬より往きならびて、矢を拔きて、その忍齒の王を射落して、またそのみみを切りて、馬ぶねに入れて
ここにその后、あらかじめその御心を知りたまひて、悉にその髮を剃りて、その髮もちてその頭を覆ひ、また玉の緒をくたして、御手に三重かし、また酒もちて御衣みけしを腐して、全きみそのごとせり。
ここを以ちて速總別の王復奏かへりごとまをさざりき。ここに天皇、ただに女鳥の王のいます所にいでまして、その殿戸のしきみの上にいましき。ここに女鳥の王はたにまして、みそ織りたまふ。