“瑞々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずみず78.7%
みづみづ6.4%
みづ/\4.3%
ミヅヽヽ4.3%
ずいずい2.1%
ミヅミヅ2.1%
ミヅ/\2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は着物を通じて、彼女の両肩や乳房のあたりのはり切った瑞々みずみずしい肉体になやまされるのだ。白い頬など、つやつやして輝いている。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
もつとも、あの折のやうに、瑞々みづみづしい感覚はどう手さぐりしても掴めなかつたが。自分は何を書きだしたのだらう。こんなことを書いてゐては際限がない。
現代詩 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
物語する刀自たちの話でなく、若人わかうどらの言ふことは、時たま世の中の瑞々みづ/\しい語草を伝へて来た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
物語りする刀自たちの話でなく、若人ワカウドらの言ふことは、時たま、世の中の瑞々ミヅヽヽしい消息セウソコを傳へて來た。奈良の家の女部屋ヲンナベヤは、裏方五つを通した、廣いものであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
そもそも、鶴は凡禽ぼんきん凡鳥ならず。一挙に千里の雲をしのいで日の下に鳴き、常に百尺の松梢しょうしょうに住んで世のちりをうけぬ。泥中にせんしてしかも瑞々ずいずい
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
物語りする刀自たちの話でなく、若人ワカウドらの言ふことは、時たま、世の中の瑞々ミヅミヅしい消息セウソコを伝へて来た。奈良の家の女部屋ヲンナベヤは、裏方五つを通した、広いものであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
右の日本紀の本文によると、産湯の井の中に、虎杖イタドリの花が散り込んだので、多遅比タヂヒといひ、歯がいかにも瑞々ミヅ/\しい若皇子であるから、瑞歯別と称へた事になつてゐる。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)