“瑞祥”の読み方と例文
読み方割合
ずいしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このたびの大乱の起るに先だちましては、まだそのほかに瑞祥ずいしょうと申しますか妖兆と申しますか、色々といやらしい不思議がございました。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
里人は火に会ったのに不思議なと首をかしげ、これも御武運のつよいせいだ、いよいよ御本屋様の瑞祥ずいしょうであろうなどと解ったようなことを言いあった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
故郷へ帰って来て、田沢家を起す、瑞祥ずいしょうはこれで分った、と下へも置かないで、それはほんとうに深切に世話をして、牡丹さん、牡丹さん、私の部屋が牡丹の間。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)