釈迢空
1887.02.11 〜 1953.09.03
著者としての作品一覧
死者の書(旧字旧仮名)
読書目安時間:約2時間6分
彼の人の眠りは、徐かに覺めて行つた。まつ黒い夜の中に、更に冷え壓するものゝ澱んでゐるなかに、目のあいて來るのを、覺えたのである。 したしたした。耳に傳ふやうに來るのは、水の垂れる音 …
読書目安時間:約2時間6分
彼の人の眠りは、徐かに覺めて行つた。まつ黒い夜の中に、更に冷え壓するものゝ澱んでゐるなかに、目のあいて來るのを、覺えたのである。 したしたした。耳に傳ふやうに來るのは、水の垂れる音 …
鵠が音:02 島の消息(新字旧仮名)
読書目安時間:約6分
硫黄を発掘する人々の外に、古加乙涅を栽培する数家族が、棲んでゐた。其人々を内地に移した。さうしてそこに、後から/\送つた兵隊で、島は埋まれてしまつたと言ふあり様であつた。春洋と、春 …
読書目安時間:約6分
硫黄を発掘する人々の外に、古加乙涅を栽培する数家族が、棲んでゐた。其人々を内地に移した。さうしてそこに、後から/\送つた兵隊で、島は埋まれてしまつたと言ふあり様であつた。春洋と、春 …
鵠が音:03 追ひ書き(新字旧仮名)
読書目安時間:約11分
釋迢空 『……今はひたすらに、皇軍の、勝ちさびとよむ日が待たれることです。たゞ頻りに心をうつのは、兵士等が健康のうへです。わづらふ者があると、責任と謂つたことをのり越えて、身にしみ …
読書目安時間:約11分
釋迢空 『……今はひたすらに、皇軍の、勝ちさびとよむ日が待たれることです。たゞ頻りに心をうつのは、兵士等が健康のうへです。わづらふ者があると、責任と謂つたことをのり越えて、身にしみ …
山越しの弥陀(旧字旧仮名)
読書目安時間:約31分
極樂の東門に向ふ難波の西の海入り日の影も舞ふとかや 渡來文化が、渡來當時の姿をさながら持ち傳へてゐると思はれながら、いつか内容は、我が國生得のものと入りかはつてゐる。さうした例の一 …
読書目安時間:約31分
極樂の東門に向ふ難波の西の海入り日の影も舞ふとかや 渡來文化が、渡來當時の姿をさながら持ち傳へてゐると思はれながら、いつか内容は、我が國生得のものと入りかはつてゐる。さうした例の一 …
“釈迢空”と年代が近い著者
今月で没後X十年
今年で生誕X百年
今年で没後X百年
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黒田清輝(没後100年)
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