“消息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たより29.2%
しょうそく27.0%
せうそく18.0%
おとづれ4.5%
せうそこ4.5%
おとずれ4.5%
しょうそこ3.4%
セウソコ3.4%
しらせ1.1%
ようす1.1%
おたより1.1%
ためいき1.1%
アリサマ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロミオ 御坊ごばうか、消息たよりなんとぢゃ? 殿との宣告いひわたしなんとあったぞ? まだらぬ何樣どのやう不幸ふしあはせが、わし知合しりあひにならうといふのぢゃ?
「しかし博士は十四、五年前にどうしたわけか行方不明になったままで、その後消息しょうそくを聞いたことはなかった、するともしや……」
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
きみばかりでない、ぼく朋友ほういううち何人なんぴといま此名このな如何いかぼくこゝろふかい、やさしい、おだやかなひゞきつたへるかの消息せうそくらないのである。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
また汝わが消息おとづれをもたらすをえんため、我はベルトラム・ダル・ボルニオとて若き王に惡を勸めし者なるをしるべし 一三三—一三五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
六九古郷ふるさとに捨てし人の消息せうそこをだにしらで、七〇萱草わすれぐさおひぬる野方のべに長々しき年月を過しけるは、七一まことなきおのが心なりける物を。
「荊州からなんの消息おとずれもくるわけはありません。玄徳は関羽、張飛、趙雲などを集めて、汝南にたて籠っておる由です」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
心の底にゆるぎなき誠をつつみたまふと知りて、かねて我身いとほしみたまふファブリイス夫人への消息しょうそこ、ひそかに頼みまつりぬ。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
物語りする刀自たちの話でなく、若人ワカウドらの言ふことは、時たま、世の中の瑞々ミヅヽヽしい消息セウソコを傳へて來た。奈良の家の女部屋ヲンナベヤは、裏方五つを通した、廣いものであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ヂュリ さ、乳母うばいの。……ま、なん其樣そのやうなさけないかほしてゐやる? かなしい消息しらせであらうとも、せめてうれしさうにうてたも。
主税の消息ようすを知っているお葉が、居るかもしれない屋敷の構内から、不穏な物音の聞こえるということは、お八重にとっては心配であった。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
れも皆な先生の御蔭様おかげさまなんですからねエ——其れに阿母おつかさん、兼さんから消息おたよりがありましテ、私、始終しじゆう気になりましてネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「あゝ、すつかり秋だねえ。」と、夫は消息ためいきをつくやうにして言つた。
散歩 (新字旧仮名) / 水野仙子(著)
奩ハ字音レン、鏡匣カガミバコである]ニ蔵メテ云ク霊草ナリ行人ノ消息アリサマヲ知ラント欲セバ之レヲ盌水[牧野いう、盌は字音ワン、鉢、椀
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)