“穩”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
おだや59.6%
おとな13.5%
おだ11.5%
おだやか5.8%
をだや3.8%
おと1.9%
おほ1.9%
をだ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くりけた大根だいこうごかぬほどおだやかなであつた。おしなぶんけば一枚紙いちまいがみがすやうにこゝろよくなることゝ確信かくしんした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
頭を撫でても耳を引張つても、犬は目を細くして唯おとなしくしてゐる。莨の煙を顏に吹かけても、僅かに鼻をふんふんいはす許り。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
非常に寒くはあつたが、その日は晴れておだやかな日和ひよりだつた。長い朝の間ずつと書齋に坐つたきりじつとしてゐるのに私は飽きた。
この大漁獲だいりようがあつたので、明日あすからは餓死うゑじに心配しんぱいはないとおもふと、人間にんげん正直せうじきなもので、そのゆめはいとやすく、あさ寢醒ねざめ何時いつになくむねおだやかであつた。
平次はをだやかな調子で引出しにかかりました。
それよりもおとなしく婆さんの手下になつて働くんだね。
子をつれて (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
何時いつもいつも、梵音ぼんのんたへに深くして、おほどかなるは
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
清次郎の一生懸命さには、不思議な眞實性があつて、平次もツイ、親類の伯父さんのやうに、をだやかに兄妹の前に坐り直さなければなりませんでした。