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穩
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おだ
ふりがな文庫
“
穩
(
おだ
)” の例文
新字:
穏
非常に寒くはあつたが、その日は晴れて
穩
(
おだ
)
やかな
日和
(
ひより
)
だつた。長い朝の間ずつと書齋に坐つたきりじつとしてゐるのに私は飽きた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
御米
(
およね
)
は
猶
(
なほ
)
と
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
した。
宗助
(
そうすけ
)
も
途方
(
とはう
)
に
暮
(
く
)
れて、
發作
(
ほつさ
)
の
治
(
をさ
)
まるのを
穩
(
おだ
)
やかに
待
(
ま
)
つてゐた。さうして、
緩
(
ゆつ
)
くり
御米
(
およね
)
の
説明
(
せつめい
)
を
聞
(
き
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
さうして
新
(
あたら
)
しいとはいひながら、
柔
(
やは
)
らかで
穩
(
おだ
)
やかなよい
氣持
(
きも
)
ちを
破
(
やぶ
)
らないで、
上品
(
じようひん
)
さを
持
(
も
)
ちながら
歌
(
うた
)
はれてあるのが、この
歌
(
うた
)
などのよいところです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
思ひの外
穩
(
おだ
)
やかな死顏です。六十一といふにしては、ひどく
頽然
(
たいぜん
)
としてゐますが、これが半生金儲けに熱中して、石原の鬼と言はれた人間の死顏とも思はれません。
銭形平次捕物控:145 蜘蛛の巣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
艶黒
(
つやぐろ
)
の
穩
(
おだ
)
しき雄牛うなじ垂り日の夕かげは曳かれけるかも
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
發言者は進み出て
欄干
(
らんかん
)
にもたれた。彼は、一言々々を明瞭に、
穩
(
おだ
)
やかに、確固たる調子で、しかし大聲ではなく續けて云つた——
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
其時
(
そのとき
)
宗助
(
そうすけ
)
は
何時
(
いつ
)
もの
調子
(
てうし
)
で、
寧
(
むし
)
ろ
穩
(
おだ
)
やかに、
弟
(
おとうと
)
の
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
いてゐたが、
聞
(
き
)
いてしまつた
後
(
あと
)
でも、
別
(
べつ
)
に
是
(
これ
)
といふ
眼立
(
めだ
)
つた
批評
(
ひひやう
)
は
加
(
くは
)
へなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
穩
(
おだ
)
しき
笑
(
ゑまひ
)
なるかも片頬照り爐に寄る母の何か言ひつる
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
さすがに
穩
(
おだ
)
やかな氣持では居られなかつたのです。
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
半天
(
はんてん
)
は澄んで雲もなかつた。今は西に變つた風に追はれて流れる雲は長い銀色の
柱状
(
ちゆうじやう
)
をなして東の空から長々と動き出してゐた。月が
穩
(
おだ
)
やかに照る。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「
今夜
(
こんや
)
は
少
(
すこ
)
し
暖
(
あつ
)
たかい
樣
(
やう
)
だね。
穩
(
おだ
)
やかで
好
(
い
)
い
御正月
(
おしやうぐわつ
)
だ」と
云
(
い
)
つた。
飯
(
めし
)
を
濟
(
す
)
まして
烟草
(
たばこ
)
を一
本
(
ぽん
)
吸
(
す
)
ふ
段
(
だん
)
になつて、
突然
(
とつぜん
)
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
穩
部首:⽲
19画
“穩”を含む語句
安穩
平穩
靜穩
穩當
不穩
穩便
不穩當
乘穩
御安穩
穩戸