“其時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのとき97.1%
ソノトキ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると其時そのとき夕刊ゆふかん紙面しめんちてゐた外光ぐわいくわうが、突然とつぜん電燈でんとうひかりかはつて、すりわる何欄なにらんかの活字くわつじ意外いぐわいくらゐあざやかわたくしまへうかんでた。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
其時そのとき小犬こいぬほどな鼠色ねづみいろ小坊主こばうずが、ちよこ/\とやつてて、啊呀あなやおもふと、がけからよこちゆうをひよいと、背後うしろから婦人をんな背中せなかへぴつたり。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其時ソノトキノ胸中ハ、何カ向フハ闇夜ノ如クニテ、一向分ラズ、目ヲネムリ、念仏ネンブツトナヘテ、一図ニ飛ビ込ンデヤリヲ入レタルニ、何カ手答ヘシタルト覚エシガ、敵ヲ突キ留メタルナリ。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其時ソノトキ、座ノ一人、顧ミテ盗ニ曰ク。汝等、能ク飲ムカト。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)