“意外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いがい60.8%
いぐわい27.5%
おもいのほか3.9%
とんだ3.9%
ゐぐわい2.0%
モロ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『あんな名僧めいそう知識ちしきうたわれたかたがまだこんな薄暗うすぐら境涯ところるのかしら……。』時々ときどき意外いがいかんずるような場合ばあいもあるのでございます。
すると其時そのとき夕刊ゆふかん紙面しめんちてゐた外光ぐわいくわうが、突然とつぜん電燈でんとうひかりかはつて、すりわる何欄なにらんかの活字くわつじ意外いぐわいくらゐあざやかわたくしまへうかんでた。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
意外おもいのほかに暇どりて、日も全く西に沈み、夕月田面たのもに映るころようやくにして帰り着けば。鷲郎わしろうははや門にりて、黄金丸が帰着かえりを待ちわびけん。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
意外とんだ事を素破すつぱ拔かれた藝妓が、對手が新聞記者だけに、弱つて了つて、援助を朋輩に求めてるのもあれば、反對に藝妓から素破すつぱ拔かれて頭を掻く人もある。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『イヤ、まつた意外ゐぐわいです。』とわたくし進寄すゝみよつた。かゝ塲合ばあひだから、勿論もちろんくわしいことかたらぬが、ふね沈沒ちんぼつからこのしま漂着へうちやくまでの大略あらましげると、大佐たいさはじめて合點がつてんいろ
「那須? よく知ってるよ。……そうか、これあ、意外モロかった。や、どうも……」セカセカと立ちかけた。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)