“色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いろ87.9%
しき9.0%
しょく1.1%
しよく0.7%
0.4%
くさ0.2%
つや0.2%
ひかり0.2%
エロ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、コップのなかにはいった、みどりあおあか、いろいろのさけいろに、ぼんやりとれていますと、うとうとと居眠いねむりをしたのでした。
銀のつえ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「一切の苦厄をだしたまう、舎利子、しきくうに異らず、空は色に異らず、色すなわち是れ空、空即ち是れ色、受想行識じゅそうぎょうしきもまた是の如し」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
個性はまちまちでも、ときを得ぬ野性の地下人ちげびとたることと、不平の吐け口の見つからない悪童どもであることだけは、一しょくであった。
旧宅は十八世紀の建築だと云ふ一廓の中に在つて、屋上に三しよく旗が飜つて居る。故文豪が一八三三年から一八四八年まで住んだ家だ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
頭髪かみを乱して、のない顔をして、薄暗い洋燈の陰にしょんぼり坐っているこの時のお源の姿は随分あわれな様であった。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
大后の幸でませる故は、奴理能美がへる蟲、一度はふ蟲になり、一度はかひこになり、一度は飛ぶ鳥になりて、三くさかはあやしき蟲二七あり。
ようやく恢復したこととて、美しかった黒い毛並もつやを失って、紅梅を洩れる春のに当った由紀子の白いきめを見た拍子に、一層やつれて見えるのであった。
鼻に基く殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
やが船尾せんびかたると、此處こゝ人影ひとかげまれで、すで洗淨せんじようをはつて、幾分いくぶん水氣すゐきびて甲板かんぱんうへには、つきひかり一段いちだん冴渡さへわたつてる。
東海さんや、補欠の有沢さんを中心とするのろけ話や、森さんや松山さんを囲んでのエロ話も、さかんなものでした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)