“彩色”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さいしき47.8%
いろどり17.9%
いろど13.4%
いろ6.0%
ヱノグ4.5%
いろつけ1.5%
いろどら1.5%
えのぐ1.5%
さいしょく1.5%
つくりえ1.5%
(他:2)2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“彩色”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩35.7%
文学 > 英米文学 > 小説 物語(児童)15.8%
文学 > 英米文学 > 小説 物語5.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
よめ姿すがた彩色さいしきしては、前後左右ぜんごさいう額縁がくぶちのやうなかたちで、附添つきそつて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これを浮世絵に見れば鳥居派のほかあらたに奥村一派の幽婉ゆうえんなる画風と漆絵の華美なる彩色さいしき現はれぬ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
拾ひ上げて見ると、それは子供の玩具おもちや——ろくろ細工に彩色いろどりをした兎、しかもその兎には、少しばかり血さへ附いて居るではありませんか。
特に世の常の巌の色はただ一色にしておかしからぬに、ここのはすべての黒きが中に白くして赤き流れ斑の入りて彩色いろどりをなせる、いとおもしろし。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「この美しく彩色いろどつた家はいつたい誰の家ぢやの?」と猊下は、戸口の傍に嬰児みどりごを抱いて佇んでゐた美しい女に訊ねられた。
福鼠ふくねずみ彩色いろどれ』と女王樣ぢよわうさま金切聲かなきりごゑさけばれました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
冬ですら彩色いろ絵葉書で見た通りの色彩に富んで居るのだから、夏の湖畔はだけ豊麗な風致に満ちるのだか知れないと思つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
爺が身をかわすまに、抱えていた簿冊ぼさつのあいだから、すばやい子供の手が、チラと彩色いろの見えた検見けみ絵図の一帖をさっと抜きとって、もう下でひろげだしていた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今から、横佩墻内へ馳けつけて、彩色ヱノグを持つて還れ、と命ぜられたのは、女の中に、唯一人残つて居た長老オトナである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今から、横佩墻内へ馳けつけて、彩色ヱノグを持つて還れ、と命ぜられたのは、女の中に、唯一人殘つて居た長老オトナである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
神の思召しで、又あの世ではお目にかかるかも知れねえが、もうこの世ではいつしよに遊べないよ。左様なら! これまでのことは悪く思はないで呉れ! コンドゥラート神父にさう言つて、おれの罪障の深い魂の追善をして貰つて呉れないか。それからおれはつい俗事にかまけて上帝や聖母の御像へ上げる蝋燭の彩色いろつけをたうとうしおほせなかつたつて、断わつてくれ。
が、それは極度に詩的空想に彩色いろどられたもので、エゼキールの隠喩的筆法とは格段の相違がある。
郎女は、奈良の家に送られたことのある、大唐の彩色えのぐの数々を思い出した。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
勿論もちろん、描いた人物を判然はっきり浮出うきださせようとして、この彩色さいしょく塗潰ぬりつぶすのは、の手段に取って、か、か、こうか、せつか、それは菜の花のあずかり知るところでない。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五つぎぬ上衣うわぎ青海波せいがいはに色鳥の美しい彩色つくりえを置いたのを着て、又その上には薄萌黄うすもえぎ地に濃緑こみどりの玉藻をぬい出した唐衣からごろもをかさねていた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
上張りの鉄板てつなんざあ、おれがポルタワへ出仕事に行つたをり、百人長ソートニックの二輪馬車に張つたのより、ずつと上物なんだぜ。それにどんな彩色ぬりに仕上がると思ふね? まあその可愛らしい白い足でこの界隈を残らず捜しまはつて見るがいいや、とてもあんなのあ見つかりつこないから! 赤や青の花をベタ一面に撒き散らすのだぜ。
郎女は、奈良の家に送られたことのある大唐の彩色ゑのぐの数々を思ひ出した。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
線描すみがきなしに、うちつけに彩色ゑのぐを塗り進めた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)