“えのぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
絵具57.1%
顔料19.0%
彩具9.5%
彩色4.8%
画具4.8%
繪具4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千両ばこ、大福帳、かぶ、隠れみの、隠れがさ、おかめのめんなどの宝尽くしが張子紙で出来て、それをいろいろな絵具えのぐで塗り附ける。
(楊がまっ青に光ったり、ブリキのかわったり、どこまで人をばかにするのだ。ことにその青いときは、まるで砒素ひそをつかった下等かとう顔料えのぐ[※2]のおもちゃじゃないか。)
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
襖絵ふすまえ白鷺しらさぎを見つめている。自鷺の眼だけに黄色い彩具えのぐが塗ってあった。鷺が彼を睨んでいるようでもある。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
郎女は、奈良の家に送られたことのある、大唐の彩色えのぐの数々を思い出した。其を思いついたのは、夜であった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
写実の道を歩みたいのなら諸君の前には至極便利な油画具えのぐがもう五、六十年も前から輸入されてある。
また近年きんねんこの洞穴ほらあな發掘はつくつして、むかし彩色さいしき使つかつた繪具えのぐ發見はつけんせられたので、それらは洞穴ほらあなそばにある番人小屋ばんにんごやにあるちひさな陳列室ちんれつしつならべてありました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)