“いろど”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イロド
語句割合
彩88.1%
色彩5.4%
彩色4.5%
彩取0.5%
粧0.5%
色取0.5%
色採0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家々の国旗、殊にこの春は新調したのが多いとみえて、旗の色がみな新しく鮮やかであるのも、新年の町を明るく華やかに彩(いろど)っていた。
正月の思い出 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ぱっと移りの易(い)い杉葉に火が付いて、紅い炎は梁の煤にまで届こうとして、同時に太吉の顔を赤く色彩(いろど)った。太吉は髪の縮れた、眼の大きな児(こ)であった。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「この美しく彩色(いろど)つた家はいつたい誰の家ぢやの?」と猊下は、戸口の傍に嬰児(みどりご)を抱いて佇んでゐた美しい女に訊ねられた。
しかも、輪羽の中芯を、密陀僧の朱が核のような形で彩取(いろど)っていて、その楕円形をした鮮かな点列だけが、暗い、血を薄めたような闇の中から泛かび上っていた。
夢殿殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし私は、爽やかな、処女を粧(いろど)るさまざまな香りに、こう隣ったことを、たいへん有難く思いました。
一週一夜物語 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
道子(みちこ)は橋(はし)の欄干(らんかん)に身(み)をよせると共(とも)に、真暗(まつくら)な公園(こうゑん)の後(うしろ)に聳(そび)えてゐる松屋(まつや)の建物(たてもの)の屋根(やね)や窓(まど)を色取(いろど)る燈火(とうくわ)を見上(みあ)げる眼(め)を、すぐ様(さま)橋(はし)の下(した)の桟橋(さんばし)から河面(かはづら)の方(はう)へ移(うつ)した。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風、永井壮吉(著)
我すなはち彼に、アルビアを紅(あけ)に色採(いろど)りし敗滅(ほろび)と大いなる殺戮(ほふり)とはかかる祈りを我等の神宮(みや)にさゝげしむ 八五—八七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)