“色取(いろど)” の例文
道子(みちこ)は橋(はし)の欄干(らんかん)に身(み)をよせると共(とも)に、真暗(まつくら)な公園(こうゑん)の後(うしろ)に聳(そび)えてゐる松屋(まつや)の建物(たてもの)の屋根(やね)や窓(まど)を色取(いろど)る燈火(とうくわ)を見上(みあ)げる眼(め)を、すぐ様(さま)橋(はし)の下(した)の桟橋(さんばし)から河面(かはづら)の方(はう)へ移(うつ)した。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風、永井壮吉(著)