“下”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くだ18.3%
した18.1%
もと13.6%
13.5%
しも10.5%
さが8.6%
おろ6.4%
5.5%
おり1.3%
1.0%
(他:83)3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“下”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)68.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語40.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
あるうららかな春の日暮、彼は弓矢をたばさみながら、部落の後に拡がっている草山くさやまひとくだって来た。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
なにがつて、もうすこうちのことや子供こどものことをかんがへてくだすつたつていいとおもふわ」
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
『オヤおきぬ!』とおももなくくるまぶ、三にんたちままどしたた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
実は平岡が東京へ着いた時から、いつか此問題に出逢ふ事だらうと思つて、半意識はんいしきしたで覚悟してゐたのである。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
けれどもお延と違った家庭の事情のもとに、過去の四五年を費やして来た彼女は、どこかにまたお延と違った心得をもっていた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかも一粒いちりゅうの飯さえあえて胃に送り得ぬ恐怖と用心のもとに、卒然として容赦なく食道をさかさまに流れ出た。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今しもくわをかついて帰りかけた若い夫が鍬を肩からろして、その上に手をのせて、静かにジット首をうなだれています。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
西のほうはもう格子がろしてあったが、迷惑がるように思われてはと斟酌しんしゃくして一間二間はそのままにしてあった。
源氏物語:20 朝顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
ワーリャ (ヤーシャに)お前のおっ母さんが村から出て来て、きのうからしもの部屋で待ってるよ、ちょっと会いたいって……
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
夜中に、寝巻きの肩をふるわせて、奥としものあいだの廊下にしょんぼり立って泣いているところを、朋輩にみつかったりした。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
母「何か塩梅でも悪くてさがって来たんじゃアあんめえか、それとも朋輩なかま同士揉めでも出来たか、宿下やどさがりか」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「は、は、は、は、人間もさがると怖いものだのう――同業切っての凄腕と言われた長崎屋、あの血迷い方は何としたものじゃ」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
ウイリイはそれを見て車から百樽の肉をおろして投げてやりました。みんなは喜んですぐにけんかをやめてとおしてくれました。
黄金鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
密使は、背中に負っていた大きな包を、機械台のうえにおろした。博士は、鼻をくんくんいわせながら、そばへよってきた。
そのおびからこしのまはりには、十七本じゆうしちほんきんつくつたものをぶらげてをり
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
おくさま、ただいま。」と、きよは、おうちかえると、おかあさんのまえあたまげました。
雪の降った日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
小石川柳町やなぎちょうには一方に本郷よりおりる坂あり、一方には小石川より下る坂があって、互に対時たいじしている。
「お光、お銚子ちょうしが出来たよ」と二階の上口あがりくちを向いて呼んだ。「ハイ」とお光はおりて来て自分を見て、
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
五年十二月には南部なんぶ家と共に永く東西蝦夷地を警衛することを命ぜられて、十万石に進み、じゅ四位に叙せられた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
孟達はこれに反し、敵の来攻を待つは戦略のである、すべからく関を出でて、即決進撃をはばむべしと称して退かなかった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「又何かだらない事を考えているな。よせよせ」上さんの肩の所に手を掛けて、二三遍ゆさぶって置いて、自分の床に据わった。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
なぜというに、この言い争っている一群ひとむれの中に、芸者が真に厭だとか、だらないとか思っているらしいものは一人もない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その馬は王様を載せるのが自慢で、「自分が通ると、人間が皆頭をさげる」と小僧に話して聞かせた。
猿小僧 (新字新仮名) / 夢野久作萠円山人(著)
極端なだんまりやで、止宿人と顏を合せても、輕く頭をさげるばかりで、口をきく事は殆ど無い。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
ソレカラ ツギツギニ ツボミタチハ ウヘノ ハウカラ シタノ ハウヘ ヒライテ イキマシタ。
ウマヤノ ソバノ ナタネ (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
「モ、モ、モシ、……シタカタ。……オタスクダサアイ。……ガチギレソーダ。……アア……チル、……チル……」
君等は義経が鵯越ひよどりごえとしたことだけを心得て、義経でさえ下を向いて下りるのだから猫なんぞは無論た向きでたくさんだと思うのだろう。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
平次は訊ねました。豪士の子の狩屋三郎は、御家人の伜の尾崎友次郎ほどは威張つて居ませんが、それでも兎もすると、江戸の岡つ引をた眼に見ようとします。
モモ」「イモ」「カモ」「シモ」などの「も」には「毛」を用いる
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
それは近代チカツヨ、ずつとシモざまのをなごの致すことゝ承ります。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
唯うつとりと、塔のモトから近々と仰ぐ、二上山の山肌に、ウツの目からは見えぬ姿をオモようとして居るのであらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
唯うつとりと、塔のモトから近々と仰ぐ、二上山の山肌に、ウツの目からは見えぬ姿をオモようとして居るのであらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
その一つは長崎けん壱岐島いきのしまのある村に行われていたもの、自分はかりにこれをカセ蚯蚓みみずと呼ぶことにしている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
庇の下には妻の小夜さよが、半身を梁にされながら、悶え苦しんで居ったのでございます。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大聲おほごゑで『雲飛うんぴ先生せんせい、雲飛先生! さう追駈おつかけくださいますな、わづか四兩のかねで石を賣りたいばかりに仕たことですから』と
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
『何か其方の本を、貸してくださいませんか? 今迄遂宗教の事は、調べて見る機会も時間もなかつたんですが、此夏は少し遣つて見ようかと思ふンです。幸ひ貴女の御意見も聞かれるし……。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
貴僧あなた、こゝからりるのでございます、すべりはいたしませぬがみちひどうございますからおしづかに、)といふ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
車をり閉せし雨戸をたゝかんとするに、むかしながらの老婆の声はしはぶきと共に耳朶じだをうちぬ。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
新政府の御用召れからいよ/\王政維新とまって、大阪に明治政府の仮政府が出来て、その仮政府から命令がくだった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この貴婦人は一橋ひとつばし家から奥平家にくだって来た由緒ある身分で、最早もはや余程の老年でもあり
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
『先生! 下へ來て取つてくなンせ!』と一人が甘えて呼ぶ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『先生! 下へ来て取つてくなンせ!』と一人が甘えて呼ぶ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
当人がもとの通りでいいと云うのに延岡くんだりまで落ちさせるとは一体どう云う了見りょうけんだろう。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
河上一家いっけの事を聞くつもりなら、わざわざ麻布あざぶくんだりまで出張する必要はない。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
河底を潜り上って〓同然泥中に平臥するがごとし(レオナード著『ラワーニゲルおよびその民俗篇エンド・イツ・トライブス』二三一頁)。
レオナードの『ラワーナイジァーおよびその諸民族エンド・イツ・トライブス』に、アジュアニなる蛇、玉を体内に持ち、吐き出して森中に置き、その光で鼠蛙等を引き寄せ食い、さてその玉を呑み納む。
ほろほろとおちなみだの中に、ハッキリとした葉子の離反が、鋭い熊手のように、胸の中を、隅々までも掻き廻し始めた。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
古来美女たちのその実際生活が、当時の人々からいかに罪され、さげすまれ、おとしめられたとしても、その事実は、すこしも彼女たちの個性的価値ねうち抹殺まっさつする事は出来なかった。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
これはわたしわる御座ござんした、堪忍かんにんをしてくたされ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
このたび申合せそうろうものども四十八人にて、斯様かように志を合せ申す儀も、冷光院殿この上の御外聞と存ずることに候。死後御見分のため遺しおき候口上書一通写し進じ候。いずれも忠信の者どもにそうろうあいだ御回向ごえこうをもなされくださるべく候。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
雑肴ざつかう箸をくだすべからず。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
暫時しばらくは小田原をだはら場末ばすゑ家立いへなみあひだのぼりにはひとくだりにはくるまはし
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
これから四ツ谷くんだりまで、そりゃ十年おやといつけのようなたしかな若いものを二人でも三人でもおけ申さないでもございませんが、雪や雨の難渋なら、みんなが御迷惑を少しずつ分けて頂いて、貴下あなたのお身体からだつつがのないようにされますけれども、どうも御様子が変でございます。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)