“下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
した19.8%
くだ17.8%
13.0%
もと13.0%
しも9.8%
さが8.4%
おろ6.3%
6.1%
おり1.2%
1.0%
さげ0.4%
0.4%
シタ0.3%
0.2%
シモ0.2%
モト0.2%
0.1%
くんだ0.1%
0.1%
くださ0.1%
くだり0.1%
くだっ0.1%
0.1%
くた0.1%
くな0.1%
ひく0.1%
クダ0.1%
ラワー0.1%
ラワル0.0%
おち0.0%
おと0.0%
おろさ0.0%
おろし0.0%
くださる0.0%
くだし0.0%
くだす0.0%
くん0.0%
こだ0.0%
さがっ0.0%
さま0.0%
しいた0.0%
しづ0.0%
しもの0.0%
しもん0.0%
しイた0.0%
0.0%
すだ0.0%
たら0.0%
はず0.0%
ふれ0.0%
をり0.0%
をろ0.0%
0.0%
0.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あおい、うつくしいそらしたに、くろけむりがる、煙突えんとつ幾本いくほんった工場こうじょうがありました。その工場こうじょうなかでは、あめチョコを製造せいぞうしていました。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
太古たいこ遺跡ゐせき發掘はつくつに、はじめてくだしたのは、武藏むさし權現臺ごんげんだいである。それは品川しながはたくからきはめてちかい、荏原郡えばらぐん大井おほゐ小字こあざこと
またうしてられる……じつ一刻いつこくはやく、娑婆しやば連出つれだすために、おまへかほたらばとき! だんりるなぞは間弛まだるツこい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
薄暗い電燈の光のもとで、なまずの血のような色をした西瓜をかじりながら、はじめは、犯罪や幽霊に関するとりとめもない話を致しました。
手術 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
あわただしく作られた軍用市は機能を喪失し、川に沿ったかみしもの町は、機械的に一本の道路で貫かれているだけで、麻痺に陥った。
播州平野 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
私より女だけに、うちの暮し向きを、こまごまと気にしている姉は、自分から母に相談して学校をさがって、煙草たばこ専売局の女工になった。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
わたくしやうやくほつとしたこころもちになつて、卷煙草まきたばこをつけながら、はじめものうまぶたをあげて、まへせきこしおろしてゐた小娘こむすめかほを一べつした。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ほそ大根だいこを三四ほんぶらげて、今日けふ御馳走ごちそうつてたとつて、それを宜道ぎだうてもらつてつた。宜道ぎだう宗助そうすけその相伴しやうばんをした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
おりるには桟橋もなし困つて居ると久太夫がいかりを向の岸へ投げ上げ綱を伝つて岸へ上り、荷物など皆な一人で世話して仕舞ひました。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)
「とにかく使いをやってくれ」と云いながら、五郎太はいま取り出した本の題簽だいせんを読んだ、「古今和歌集、巻の五、秋の歌か」
古今集巻之五 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
いつもの癖で、椅子の中に深く身を沈めると、中禿ちゅうはげの頭を撫で上げながら、自慢の長いひげ自烈度じれったそうにヒネリ上げヒネリさげした。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
なかんずく役人の旅費ならびに藩士一般に無利足むりそく拝借金、またはだされ切りのごときは、現に常禄の外に直接の所得というべし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
つぎねふや 山城川を 川溯り 我がのぼれば、川の辺に生ひ立てる烏草樹サシブを。烏草樹サシブの樹 シタに生ひ立てる葉広五真椿マツバキ
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
豪士の子の狩屋三郎は、御家人の伜の尾崎友次郎ほどは威張つて居ませんが、それでも兎もすると、江戸の岡つ引をた眼に見ようとします。
梁山泊ノ義士 宋江ソウコウ。 大名府ダイミョウフ、及ビ天下ノ人士ニ告グ 今ヤ、大宋国タイソウコクニアリテハカミ濫官ランカンクライニアリ シモ汚吏権オリケンホシイママニ、良民ヲシイタ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
唯うつとりと、塔のモトから近々と仰ぐ、二上山の山肌に、ウツの目からは見えぬ姿をオモようとして居るのであらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
その一つは長崎けん壱岐島いきのしまのある村に行われていたもの、自分はかりにこれをカセ蚯蚓みみずと呼ぶことにしている。カセという言葉も、今日でははや説明が必要になった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
河上一家いっけの事を聞くつもりなら、わざわざ麻布あざぶくんだりまで出張する必要はない。河上を持ち出したのは河上対某との関係が知りたいからである。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
車をり閉せし雨戸をたゝかんとするに、むかしながらの老婆の声はしはぶきと共に耳朶じだをうちぬ。次いで少婦せうふの高声を聞きぬ。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
其中に、一円の金貨が六ツか八ツも有升ありましたがお祖父ぢいさまはやがて其ひとつをとりいだして麗々とわたしの手のひらのせくださつた時、矢張冗談じようだんかと思ひました。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
他国にてもする事なり。或人あるひとはなしに、此事百余年前までは江戸にもありしが、火災くわさいをはゞかるためにきんくだりてやみたりとぞ。
朝敵とめいついて、ソコで将軍御親発ごしんぱつとなり、又幕府から九州の諸大名にも長州にむかって兵を出せと云う命令がくだって、豊前ぶぜん中津なかつ藩からも兵を出す。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
はなかますといふ舟をのりいだし(大木を二ツにわりてこれをくりぬきて舟にしたるもの也 ○瀬の浅き所は舟を用ひず)雪る寒夜にもぜにためにそのさむさをもいとはず
うそをおひ、彼男あれうして其樣そのやうことはふ、よしつてからが、にがかほでおしだまつてるべきはづ、いよ/\のうそおつしやれば、さてもなさけないことそのやうわたしこと信仰しんかうしてくたさりませぬは
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『先生! 下へ來て取つてくなンせ!』と一人が甘えて呼ぶ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
高き者は腹に在り、ひくき者は辺に在り、中なる者は角に在り。法に曰く、寧ろ一子を輸くるも、一先を失ふ勿れ。左を撃たんとすれば則ち右を視、後を攻めんとすれば則ち前を瞻る。
囲碁雑考 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「モ、モ、モシ、……シタカタ。……オタスクダサアイ。……ガチギレソーダ。……アア……チル、……チル……」
アフリカで鱷神が高僧にく時言語全く平生に異なりしきりに水に入らんと欲し、河底を潜り上って鱷同然泥中に平臥するがごとし(レオナード著『ラワーニゲルおよびその民俗篇エンド・イツ・トライブス』二三一頁)
ラワルニゲリア人は鱷は犯罪ある者にあらずんば食わずとてこれをその祖先神または河湖神とし、殺さばそのとどまる水ると信じ
ほろほろとおちなみだの中に、ハッキリとした葉子の離反が、鋭い熊手のように、胸の中を、隅々までも掻き廻し始めた。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
古来美女たちのその実際生活が、当時の人々からいかに罪され、さげすまれ、おとしめられたとしても、その事実は、すこしも彼女たちの個性的価値ねうち抹殺まっさつする事は出来なかった。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
くだんの馬士見付みつけて是御用だ繪符だ/\若いしうオイ/\と云ふに面々めん/\ばた/\と飛下とびおりる故九助は是サ馬士殿おろさず共いゝ憫然かあひさうな何さ惣體そうたいに根方の奴等やつらはずるいから時々とき/″\に合せて置ねへと成やせん時に旦那いそぎなら箱根を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おろし表門おもてもんかゝる此時大膳は熨斗のし目麻上下なりすでにして若黨潜門くゞりもんへ廻り徳川天一坊樣の先驅赤川大膳なり開門かいもんせられよと云に門番は坐睡ゐねむりし乍らなに赤川大膳ぢやと天一坊は越前守が吟味ぎんみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いずれも忠信の者どもにそうろうあいだ御回向ごえこうをもなされくださるべく候。その場に生残り候者ども、さだめて引出され御尋ね御仕置にも仰附おおせつけらるべく、もちろんその段人々にんにん覚悟の事に候。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
くだしおかれたり率御着用有りて然るべしとのべければ伊賀亮呵々から/\わら貴僧きそう御芳志ごはうしかたじけなけれど未だ御對面もなき中に時服じふく頂戴ちやうだいするいはれなし又拙者が粗服そふくで御對面なされ難くば夫迄の事なりおして拙者より奉公は願ひ申さずと斷然きつぱり言放いひはなし立上るいきほひに常樂院は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
(豆腐あぢはひ尤よし。他雑肴ざつかう箸をくだすべからず。)樹陰清涼大に佳なり。此日祭神日の前一日なり。しかれども甚雑喧ならず。八坂にゆき塔下を経て三年坂を上る。坂側はんそくみな窯戸えうこなり。烟影紛褭ふんでうせり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
これから四ツ谷くんだりまで、そりゃ十年おやといつけのようなたしかな若いものを二人でも三人でもおけ申さないでもございませんが、雪や雨の難渋なら、みんなが御迷惑を少しずつ分けて頂いて
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けくも不断骨を折ってるから、けくと二人で茶の間で一盃いっぱい飲めよと云うて、此のお肴をこだせえました、どうか此処こゝで旦那さまがいつも召上る御酒をえたゞきてえもんで
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ダカラほかの事を差置さしおいてこの一点について見れば、何だか一段さがった下等人種のように見える。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
我を誘ひ出して酒店さかみせに至り、初め白き基督涙號ラクリメエ、クリスチイを傾け、次いで赤き「カラブリア」號を倒し、わが最早え飮まずといなむにおよびて、さらば三鞭酒シヤンパニエもて熱をさませなどいひ、よろこびを盡して別れぬ。
泉鏡花氏の書いたものによると、「正月はどうこまで、からから山のしいたまで……」という童謡を「故郷のらは皆師走しわすに入って、なかば頃からぎんずる」
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
名高い黒部川のしもの廊下の中でも、黒部別山附近は其中心になっている。
渓三題 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
ハネンゾウリ、ノタハギ段、しもんゾウリなどいう所を過ぎて、間もなく下ノ島に来た。此処ここで大井川に別れ、山の鼻を登り気味に廻って、信濃俣の谷に入り込むのである。
大井川奥山の話 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
しイたいちやピカピカピカ。
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かれ天つ神の御子、その横刀たちを獲つるゆゑを問ひたまひしかば、高倉答へまをさく
この戸棚とだな夜具やぐ蒲団ふとんもあるよとなにからなにまでのこらずしてすだすつてよ、つた当座たうざだから療治れうぢはないや、退屈たいくつだらうと思つて岩田屋いはたや御夫婦ごふうふて、四方山よもやまの話をしてると
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
夜更けてほろを深くたらした人力車が玄関に着いた。
黒白ストーリー (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
祗園ぎおんの祭には青簾あおすだれを懸けてははずし、土用のうしうなぎも盆の勘定となって、地獄の釜のふたの開くかと思えば、じきに仏の花も捨て、それに赤痢の流行で芝居の太鼓も廻りません。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
したがつふれしたがつはらところつんで見る事なし。又地にあればへりもする也。かれをもつて是をおもへば、我国の深山幽谷しんざんいうこく雪のふかき事はかりしるべからず。
二月にいたりても野山一面の雪の中に、清水ながれは水気すゐきあたゝかなるゆゑ雪のすこしきゆる処もあり、これ水鳥のをりる処也。
むら酒屋さかや店前みせさきまでくると、馬方うまかたうまをとめました。いつものやうに、そしてにこにことそこにはいり、どつかりとこしをろして冷酒ひやざけおほきなこつぷ甘味うまさうにかたむけはじめました。一ぱいぱいまた一ぱい
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
り口の義なり。ru は道にて、essan の e は接頭語、san は出る意味なり。又下る意味なり。
折口といふ名字 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其柱の下に立てかけられた竹の枝につけたキヌカサや男女の形代は、雛祭りが東風輸入であつたことの俤を遺して居ると同時に、此笹が笠間神カサマノカミの依代である事を示すもので、枝にげられた繖は
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)