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くんだ
ふりがな文庫
“
下
(
くんだ
)” の例文
河上
一家
(
いっけ
)
の事を聞くつもりなら、わざわざ
麻布
(
あざぶ
)
下
(
くんだ
)
りまで出張する必要はない。河上を持ち出したのは河上対某との関係が知りたいからである。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「自分の手にある絵図面を、偽物と換えるのはわけが解らないじゃありませんか。それも奥州
下
(
くんだ
)
りまで行って骨を折って描いた絵図面じゃありませんか」
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
過日
(
いつか
)
切通
(
きりどおし
)
の
枳殻寺
(
からたちでら
)
で施米があると云うから、この足で、
鮫
(
さめ
)
ヶ橋から湯島
下
(
くんだ
)
りまで、お
前様
(
まえさん
)
、小半日
懸
(
かか
)
って行ったと思わっしゃれ、そうすると切符を渡して、なお前様、
明日
(
あした
)
来い
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
清も兄の尻にくっ付いて九州
下
(
くんだ
)
りまで出掛ける気は毛頭なし、と云ってこの時のおれは
四畳半
(
よじょうはん
)
の安下宿に
籠
(
こも
)
って、それすらもいざとなれば直ちに引き
払
(
はら
)
わねばならぬ始末だ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
当人がもとの通りでいいと云うのに延岡
下
(
くんだ
)
りまで落ちさせるとは一体どう云う
了見
(
りょうけん
)
だろう。
太宰権帥
(
だざいごんのそつ
)
でさえ
博多
(
はかた
)
近辺で落ちついたものだ。
河合又五郎
(
かあいまたごろう
)
だって
相良
(
さがら
)
でとまってるじゃないか。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“下”を含む語句
上下
下手
下婢
足下
目下
下女
下袴
地下
放下
直下
下流
下々
下男
垂下
閣下
樹下
天下
下僕
御下
見下
...