“明日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あす49.5%
あした41.4%
みょうにち4.7%
みやうにち2.2%
あくるひ0.6%
アス0.3%
めうにち0.2%
きのふ0.2%
みようにち0.1%
あすのひ0.1%
くるつひ0.1%
みようんち0.1%
あすか0.1%
あちやあ0.1%
アシタ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう明日あすの朝の準備したくをしてしまって、ぜんさきの二合をめるようにして飲んでいた主翁ていしゅは、さかずきを持ったなりに土間の方へ目をやった。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「いやだい、おら、いやだい、お父さんが家へ帰つて来たんなら、おら、いやだい、明日あしたから学校へ行かれん、あゝ、いやだ/\。」
父の帰宅 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)
文「あゝ、そう/\、気の毒ながら米は其の儘文治が受取ります、明日みょうにち後役あとやく引受ひきうけの祝いとして、一同の者へ赤飯せきはんを振舞ってやるぞ」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
沢庵より上る利益の計算のために必要な算盤や、コムパス達は、今日こんにちの土曜と明日みやうにちの日曜とを利用して、魚釣うをつりに出かけるのである。
工場の窓より (新字旧仮名) / 葉山嘉樹(著)
ほかの様に放って置けない性質たちのものだから、平岡も着いた明日あくるひから心配して、所々しょしょ奔走しているけれども、まだ出来そうな様子が見えないので
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
開化の光りは、わたつみの胸を、一挙にあさましい干潟とした。しかし見よ。そこりに揺るゝなごりには、既にスデに、波の穂うつ明日アスの兆しを浮べて居るではないか。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
『いや、豫定通よていどうり、明日めうにち試運轉式しうんてんしきで、それより一週間いつしゆうかん以内いないには、本島ほんたう出發しゆつぱつすること出來できませう。』とひつゝ、日出雄少年ひでをせうねんむかつて
かれかれこれこれかげになりてのお指圖さしづ古參こさん婢女ひとあなどらず明日きのふわすれしやうらくになりたるはじようさまの御情おなさけなり此御恩このごおんなんとしておくるべききみさまにめぐはゞ二人共々ふたりとも/″\こゝろ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
明日みようにち御前様おんまへさま御誕生日ごたんじようびに当り申候へば、わざと陰膳かげぜんを供へ候て、私事も共に御祝おんいは可申上まをしあぐべくうれしきやうにも悲きやうにも存候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ここに父答へて曰はく、「こは大君にますなり。かしこし、が子仕へまつれ」といひて、その家を嚴飾かざりて、さもらひ待ちしかば、明日あすのひ入りましき。
かれその隼人の飮む時に、大鋺、面を覆ひたり。ここにむしろの下に置けるたちを取り出でて、その隼人が首を斬りたまひき。すなはち明日くるつひ、上り幸でましき。かれ其地そこに名づけてちか飛鳥あすか一八といふ。
「さうして明日みようんち、五時頃ちよいとお目に掛りたいから、さう申上げて置いてくれと有仰おつしやつてで御座いました」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
かん倉山くらやまを拝み、明日あすかの社に拝礼し、那智なちの山にのぼった。数千丈の高さから、白いしぶきを散らしながら落ちてくる那智の滝には、心をつらぬくきびしさがこめられている。
「また、明日あちやあん、めんそーり、よー。」
奥間巡査 (新字旧仮名) / 池宮城積宝(著)
ドウカ明日アシタノ朝モウ一度、オ婆サンノ所ヘ来テ下サイ。コノ計略ノ外ニハオ婆サンノ手カラ、逃ゲ出スミチハアリマセン。サヤウナラ。
アグニの神 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)