“逢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あ85.4%
お6.5%
あひ1.6%
あっ1.2%
あい1.1%
くわ0.9%
くは0.7%
あは0.5%
あわ0.5%
あう0.4%
く0.4%
あふ0.2%
あつ0.2%
あえ0.2%
あお0.2%
ア0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大学を辞して朝日新聞に這入(はい)ったら逢(あ)う人が皆驚いた顔をして居る。中には何故(なぜ)だと聞くものがある。大決断だと褒(ほ)めるものがある。
入社の辞 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だが、その夜は、あいにく、逢(お)う瀬(せ)にもめぐまれず、しかもそれ以後まもなく、二人の恋は、致命的な事件に会わねばならなかった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「怪しからん。子供までが上を恐れんと見える。お奉行樣はお前達にお逢(あひ)はない。歸れ歸れ。」かう云つて、窓を締めてしまつた。
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
売(うり)に来る支那人に逢(あっ)たのです何より先に個奴(こやつ)に問うが一番だと思いましたから明朝沢山に筆を買うから己の宿へ来て呉れと言附て置ました
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
いつか僕のいる方を向て、「ナニ、奥(おく)さまがナ、えらい遠方へ旅に行(いら)しッて、いつまでも帰らっしゃらないんだから、逢(あい)に来(こ)いッてよびによこしなすったよ」
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
自動車が驢馬車に出っ逢(くわ)すと、驢馬の魯鈍にはかなわないと見え、いつも自動車の方が譲歩する。
七重文化の都市 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
「いや、放つて置いて貰ひ度い。斯う歩いてるうちに、家中の者に出つ逢(くは)すことになるだらう、——その代り何處へでも、自由に行つて宜いといふことにして貰ひ度いな、番頭さん」
勿躰(もつたい)ない、名僧智識(めいそうちしき)で有(あ)つたもの、と足代(あじろ)の藁(わら)を頂(いたゞ)いたゞがの、……其(それ)では、お前様(めえさま)が私(わし)の後(あと)へござつて、其(そ)の坊主(ばうず)に逢(あは)しつたものだんべい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
貴方(あなた)はもう忘れておしまいなされたか。貴方はわたしを非道(ひど)い目にお逢(あわ)せなさいました。ほんにほんに非道いめに。だが、世の中の事は何でも苦痛に終らぬ事は無い。
も見ずに迯(にげ)さりけり斯ることの早兩三度に及びし故流石(さすが)の久八も憤(いきど)ほり我が忠義の仇(あだ)と成事(なること)如何(いか)にも/\口惜(くちを)しや今一度逢(あう)て異見せん者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
伊太郎と照吉は無二の仲でしたが、近頃伊太郎が何にかで儲(まう)けた樣子で、パツパして居りました。多分昨夜此處で出(で)つ逢(く)はして、照吉が無心を吹つ掛け、それを
殺す時機(じき)因果(いんぐわ)づくだが斷念(あきら)めて成佛(じやうぶつ)しやれお安殿と又切付れば手を合せ何(どう)でも私を殺すのか二人の娘に逢(あふ)までは死(しに)とも無(ない)ぞや/\と刄に縋(すが)るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
云ながら恐(おそ)ろしい目に逢(あつ)た下谷の長者町とか云ふ所へ行(ゆき)て道に迷(まよ)ひ終に二百文出て案内(あんない)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何(なん)ぞその心根の哀しさや。会い度(た)くば幾度(いくたび)にても逢(あえ)る、又た逢える筈の情縁あらば如斯(こん)な哀しい情緒(おもい)は起らぬものである。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
又「呼んで来い/\、主人に逢(あお)うと云うのだ、何を悪い事をした、手前(てめえ)の知った事じゃアねえ」
高(コウ)ニ逢(ア)イテ是(コレ)、凶(キョウ)ニアラズ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)