あう)” の例文
も見ずににげさりけり斯ることの早兩三度に及びし故流石さすがの久八もいきどほり我が忠義のあだ成事なること如何いかにも/\口惜くちをしや今一度あうて異見せん者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
女子おなごの世に生れし甲斐かい今日知りてこの嬉しさ果敢はかなや終り初物はつもの、あなたは旅の御客、あうも別れも旭日あさひがあの木梢こずえ離れぬ内
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
下されしは此お人なればお頼み申てお富にあうて來るがよいと聞てお安は今が今迄かくあんじ暮して居た事ゆゑ忽ちゑみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
して居るゆゑ重四郎は是幸ひと聲を掛けモシ/\和尚樣をしやうさま私しは只今災難さいなんあうて追人の懸る者何卒御慈悲じひを以て御隱匿かくまひ下さるべしと頼みければ老僧は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)