“口惜”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くや72.3%
くやし10.4%
くちお9.2%
くちおし3.8%
くちを2.7%
くちをし1.3%
くちおしゅ0.1%
くやしゅ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“口惜”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸48.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語15.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
弟を深田へ縁づけたということをたいへん見栄みえに思ってたあによめは、省作の無分別をひたすら口惜くやしがっている。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
と賢ちゃんが言掛けると、仲善なかよしの友の言う事だが、私は何だか急に口惜くやしくなって、かっ急込せきこんで、
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
日本人ジャパニイスの馬鹿が、だまされた口惜くやしさに貴方を殺すという騒動さわぎです。はッはッ馬鹿な奴等だ。」
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
藤野さんは、豐吉に敗けたのが口惜くやしいと言つて泣いたと、富太郎が言囃いひはやして歩いた事をおぼえてゐる。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
先を越すのはこの人であるかもしれないと思うと、頭中将は口惜くちおしくて、自身の期待があぶなかしいようにも思われた。
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それを残念に思うよりも、こんな忍び姿の自身のだれであるかを見現わしてののしられていることが口惜くちおしくてならなかった。
源氏物語:09 葵 (新字新仮名) / 紫式部(著)
恥しさと口惜くちおしさに二階の暗がりで風琴を前へ置いて泣いて居り升と、母が丁度帰つて来まして、此様子を見てビツクリし。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
「君は結婚をきわめて容易たやすい事のように考えているが、そんなものじゃない」と口惜くちおしそうに云う。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
れはいさゝか口惜くちをしきおもひに、おちついてひながらには氣弱きよわなみだのうかぶを
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
互に憎し、口惜くちをしとしのぎを削る心のやいばを控へて、彼等は又相見あひみざるべしと念じつつ別れにけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
おもてを並べて、可哀あはれなる吾をば笑ひののしりもやせんと想へば、得堪えたへず口惜くちをしくて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
第一の所化 (一歩前に踏み出し乍ら)やれ、口惜くちをしや、南蛮寺の妖術めにばかされておぢやつたとは。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
到底とてものがれぬ不仕合ふしあわせと身をあきらめては断念あきらめなかった先程までのおろかかえって口惜くちおしゅう御座りまする
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
喜「余り口惜くやしゅうございます、中央まんなかにいた奴の叩くのが一番痛うござえました」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)