“差出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしだ39.3%
さしで32.8%
さしいだ18.0%
さしい6.6%
さしいだし3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは歴史にも有名な話、続いて隠居願を差出さしだしましたが、そこまで追及する積りは無かったので、それは差許されませんでした。
黄金を浴びる女 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
金も少しは入るだろうがそれも私がどうなりとしてらちあけましょう、親類でも無い他人づらがらぬ差出さしでた才覚と思わるゝか知らぬが
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
甚だ忌々いま/\しく思へ共詮方せんかたなく勘定致し見るに元利十三兩二分外に時貸ときがしが六百文右の通りと文右衞門が前に差出さしいだしければ文右衞門は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
再びせきとしたれば、ソと身うごきして、足をのべ、板めに手をかけて眼ばかりと思ふ顔少し差出さしいだして、かたをうかがふに、何ごともあらざりければ、やや落着おちつきたり。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
右の如く書取かきとり差出さしいだし候に付大岡殿とくと一覽いたされ追々吟味に及ぶ兩人共吟味ちう揚屋入あがりやいり申付ると申渡され夫よりみぎ書面を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)