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さしいだ
ふりがな文庫
“
差出
(
さしいだ
)” の例文
甚だ
忌々
(
いま/\
)
しく思へ共
詮方
(
せんかた
)
なく勘定致し見るに元利十三兩二分外に
時貸
(
ときがし
)
が六百文右の通りと文右衞門が前に
差出
(
さしいだ
)
しければ文右衞門は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これぎり
空
(
むなし
)
く相成候が、
余
(
あまり
)
に
口惜
(
くちをし
)
く
存候故
(
ぞんじさふらふゆゑ
)
、一生に一度の
神仏
(
かみほとけ
)
にも
縋
(
すが
)
り候て、此文には私一念を巻込め、
御許
(
おんもと
)
に
差出
(
さしいだ
)
しまゐらせ候。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
源助はもとより人が
好
(
い
)
いからお國に
奸策
(
わるだくみ
)
あるとは知らず、部屋へ参りて孝助の文庫を持って参ってお國の前へ
差出
(
さしいだ
)
すと、お國は文庫の
蓋
(
ふた
)
を明け
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
更
(
さ
)
らに
奇怪
(
きかい
)
なりしは仏国公使の
挙動
(
きょどう
)
にして
本来
(
ほんらい
)
その事件には全く
関係
(
かんけい
)
なきにかかわらず、公然書面を政府に
差出
(
さしいだ
)
し
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
ややありて戸を開き
差出
(
さしいだ
)
したる得三の顔は、
眼
(
まなこ
)
据って唇わななき、
四辺
(
あたり
)
を
屹
(
きっ
)
と見廻して
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
お鍋
女郎
(
じょろう
)
は
襖
(
ふすま
)
の
彼方
(
あなた
)
から
横幅
(
よこはば
)
の広い顔を
差出
(
さしいだ
)
して、「ヘー」とモッケな顔付。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
砧盤
(
きぬたばん
)
あり
差出
(
さしいだ
)
す灯の下に
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
尋
(
たづ
)
ね出さんと又々
諸國
(
しよこく
)
へ手を
廻
(
まは
)
されけれ共靱負の
在家
(
ありか
)
少しも知ず
其中
(
そのうち
)
西國へ
差出
(
さしいだ
)
されたる
探索
(
たんさく
)
の者より靱負は
泉州
(
せんしう
)
堺
(
さかひ
)
にて
入水
(
じゆすゐ
)
せしと云事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
差出
(
さしいだ
)
すを新三郎が手に
取上
(
とりあ
)
げて見ますれば、飯島の娘と夢のうちにて
取交
(
とりかわ
)
した、秋野に虫の模様の付いた香箱の蓋ばかりだから、ハッとばかりに
奇異
(
きたい
)
の
想
(
おもい
)
を致し
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
顔色
(
がんしょく
)
土のごとく恐怖せる
洋妾
(
ラシャメン
)
を励まして、直ちに
齎
(
もら
)
らしめたる金貨百円を、三郎の前に
差出
(
さしいだ
)
せば、三郎は
員
(
かず
)
を検してこれを納め、時計を返附して応接室を立出で、待構えたる従者を呼べば
金時計
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
申立しかば
然
(
さ
)
ある時は
先
(
まづ
)
是迄
(
これまで
)
にて平左衞門が罪の次第
落着
(
らくちやく
)
に致すべしとて嘉川一
件
(
けん
)
の者共
口書
(
こうしよ
)
申付られ落着の
調
(
しら
)
べを老中方へ
差出
(
さしいだ
)
されしとなり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
仮令
(
たとい
)
君父
(
くんぷ
)
の命たりとも毒薬調合はせぬのが
掟
(
おきて
)
、
夫故
(
それゆえ
)
医者に相成る時は、其の師匠へ証文を
差出
(
さしいだ
)
すと
然
(
さ
)
る医に承りて承知致して居ります、
何故
(
なにゆえ
)
に拙者が毒を盛りましょう、毛頭覚えない事
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
無雑作に
差出
(
さしいだ
)
して、海野の手に渡しながら
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
無雑作
(
むぞうさ
)
に
差出
(
さしいだ
)
して、海野の手に渡しながら
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“差出”で始まる語句
差出人
差出口
差出者
差出候
差出申候