“無雑作”のいろいろな読み方と例文
旧字:無雜作
読み方割合
むぞうさ95.7%
むざふさ2.2%
むざうさ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、無雑作むぞうさに抜き取れるだろうと思ったそれは、存外、念入りの工事のために、なかなか思うようにはずせないことを発見しました。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
松本はこぶしを固めてつくゑを打ちつ「実にしからん奴だ、其事は僕もあらかじめ行徳君に注意したことがあつたが、行徳君は無雑作むざふさに打ち消して仕舞しまつた——八ツ裂きにしても此のうらみれない」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
くだん麻袋あさぶくろくちけて、握飯にぎりめしでもしさうなのが、一挺いつちやう小刀こがたな抽取ぬきとつて、無雑作むざうさに、さくりとてる、ヤまたれる、えだはすかりとふたツにつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)