“怪”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
51.2%
あや26.8%
あやし14.5%
かい2.3%
けし1.6%
おか1.0%
ばけ0.7%
くわい0.6%
あやしみ0.3%
0.3%
(他:6)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“怪”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸45.2%
文学 > 日本文学 > 戯曲14.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語13.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しからんな。名の為にじつを顧みないに至つては閥族ばつぞくの横暴もきはまれりだ。」と憤慨ふんがいした。
饒舌 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「それはどうもしからん。国へ帰って来てから復た関係をつけるなんて、実に言語道断だ。貴様も意志の弱い男じゃないか」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
やま穿うがつたこのながれ天道様てんたうさまがおさづけの、をとこいざなあやしのみづ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おけらは、なぜ自分じぶんには、あのような自由じゆうべるうつくしいはねがないのかとあやしみました。
おけらになった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あやしふね双眼鏡さうがんきやう一件いつけん印度洋上インドやうじやう大遭難だいさうなん始末しまつ
尊崇そんすうすべき物品が食餘しよくよ汚物おぶつと共に同一所に捨てられしとするも敢てあやしむべきには非ざるなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
けれども同博士のかいより出でて怪に入る仕事は、まだ半分も進行していないので御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
首尾しゅびよく、わしぬすみのはなれわざをやりとげて、飛行天行ひこうてんこうかいをほしいままに、たちまちきたのは家康いえやす采地さいち浜松の城下。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
千代 まあ、ほんまに夫れはけしいことぢや。今年は何やら可厭いやな年ぢや。出来秋ぢや、出来秋ぢやと云うて米は不作。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
と年甲斐もない事を言いながら、亭主は小宮山の顔を見て、いやに声をひそめたのでありますな、けしからん。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「これご覧なされい、拙者初対面からおかしい奴と睨んでおりましたが、あんじょう大月玄蕃の間諜まわしものでござった」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たしかな証拠はなかったが、おたみの様子がおかしいということになって、学校の注意書が妾宅へ送られた。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
このばけもの、といったか、河童かっぱ、といったか、記してないが、「いでその手ぶし切落さんと、若き人、脇指わきざし、」……は無法である。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しつ!……これ丑滿時うしみつどきおもへ。ひとりわらひはばけものじみると、ひとりでたしなんでかたをすくめる。と、またしんとなる。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
想ふに風雨一たび到らば、このわたりは群狗ぐんく吠ゆてふ鳴門なると(スキルラ)のくわいすみかなるべし。
主人孫右衞門の抗議のくわいさに、平次も暫らくたじろぎましたが、やがて陣を立て直すと、
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
其のあやしみを聞かうともせず、のあたりに車を廻すあからさまなおうなの形も、其のまゝき移すやうにむしろ彼方あなたへ、小さく遠くなつたやうな思ひがして
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
照らし浄むるは、いかなる火のあやしみぞ。8475
「ぢいさん/\大変なものが舞ひ込んだ。おけが来た。早く此処へ来て戸を閉めて下さい。私はこはくて、もう足も腰もかなはない。」とお婆さんは呶鳴どなりました。
竜宮の犬 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
内へけものが出た、来てくれせえ。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
虹の背後うしろが青く暗くてをかしいし
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
岩野泡鳴氏は厭になつて自分が捨てて逃げた清子夫人と哲学者の田中王堂氏とがをかしいといつて、態々わざ/\探偵までつけて二人の行動しうちを気をつけてゐたが、とうと辛抱出来ぬ節があつたと見えて、持前の癇癪玉かんしやくだまを破裂させた。
うかれ男 はていぶかしい男共をのこどもぢや。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
「馬の大きさはけしからず候。男もけしからず大きく候。上方衆(日本軍のこと)もけしからずじ入り候也」とある。
碧蹄館の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
わが国に古くミヅチなる水のばけものあり。
幽霊がないと信じている自分がふと何かの調子で、「鬼気」を感ずる時、感ずる対象はどうしても、一種の「もののけ」である。
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
これはちょっともののけの感じが出ている、『四谷怪談』中の唯一の怪味であろう。
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)