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怪
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おか
ふりがな文庫
“
怪
(
おか
)” の例文
と思うと、
慄然
(
ぞっ
)
として、
頭髪
(
かみのけ
)
が
弥竪
(
よだ
)
ったよ。しかし待てよ、
畑
(
はた
)
で
射
(
や
)
られたのにしては、この灌木の中に居るのが
怪
(
おか
)
しい。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
何となく彼は、かツとして続けて憎態なことを二三言云つたが、何だか彼は
怪
(
おか
)
しかつた。——可笑しくもあつた。
鏡地獄
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
「これご覧なされい、拙者初対面から
怪
(
おか
)
しい奴と睨んでおりましたが、
案
(
あん
)
の
定
(
じょう
)
大月玄蕃の
間諜
(
まわしもの
)
でござった」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小学校もいつか卒業
間際
(
まぎわ
)
になった時、同級の生徒の持っていた
蟇口
(
がまぐち
)
が紛失した。
確
(
たしか
)
な証拠はなかったが、おたみの様子が
怪
(
おか
)
しいということになって、学校の注意書が妾宅へ送られた。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
親父が
厳
(
やか
)
ましくって仕様がねえけんども、
貴方
(
あんた
)
と
己
(
おれ
)
と
怪
(
おか
)
しな仲になっちまえば、友達が何うでも話をして、親父に得心のうさせる、どうせ親父は年い
老
(
と
)
ってるから先へおっ
死
(
ち
)
んでしまう
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「
怪
(
おか
)
しいなあ。一体、何をこさえるのだろう」
乱世
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「何か
怪
(
おか
)
しいことでもあるんですか?」
五階の窓:03 合作の三
(新字新仮名)
/
森下雨村
(著)
「
怪
(
おか
)
しいぞ」
老嬢と猫
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
「
怪
(
おか
)
しいな」
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「名前」が活動するんだから一層
怪
(
おか
)
しい……彼は、すれ違つた汽車の中に、厭に取り済して乗つてゐる自分を、チラリと見るやうな想ひに打たれたりした。
鏡地獄
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
「へえ、シホらしいね。だが俺の名儀だなんて
怪
(
おか
)
しいぢやないか?」
鏡地獄
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
“怪”の意味
《名詞》
(カイ)あやしいこと。あやしいもの。
(出典:Wiktionary)
怪
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“怪”を含む語句
怪物
怪訝
奇怪
妖怪
怪奇
可怪
怪異
怪談
怪鳥
醜怪
怪力
女怪
勿怪
物怪
怪火
怪体
奇々怪々
怪談噺
怪猫
妖怪的
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