“妖怪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようかい37.1%
ばけもの30.9%
もののけ8.2%
えうくわい7.2%
おばけ6.2%
あやかし5.2%
ばけ2.1%
まもの1.0%
ばけもん1.0%
アヤカシ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美しいレオノーラ姫をさらっていった妖怪騎士の話をして、婦人たちのをつぶし、いく人かはヒステリーをおこさんばかりだった。
悟浄は、自分を取っておうとした妖怪しさと、水に溶け去った少年の美しさとを、並べて考えながら、蒲衣子のもとを辞した。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
成経は成経で、妖怪かれたような、きょとんとした目付きで、晴れた大空を、あてどもなく見ながら、溜息ばかりついている。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
種類の上の話はこの位にするが、一般に近頃の小説では、幽霊——或は妖怪の書き方が、余程科学的になつてゐる。
近頃の幽霊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
宛然厚化粧した様になつて、黒い歯の間の一枚の入歯が、殊更らしく光つた。妖怪の様だと言つて一同がまた笑つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
こう云いながら葉之助は、気の毒そうに苦笑したが、「ははあこれも妖怪だな。さてどこから手を付けたものか?」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
金太は最初のうちこそお妖怪のことを頭においていたが、鮒が後から後からと釣れるので、もう他の事は忘れてしまって一所懸命になって釣った。
おいてけ堀 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「家にいる妖怪って、お宅には妖怪なんかおりませんよ、それよか、二日も三日も、どこにいらしたのです」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「ムフムフ。その時に機械の間に、迷信とか、超科学の力とか、幽霊とか、妖怪とか、理外の理とかいうものが挟まったり、引っかかったりしているのを発見したかね。君が検査した時に……」
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
同時にこの名称は能楽でいう「妖怪」という意味にもっている。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)