“ばけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バケ
語句割合
86.1%
4.3%
刷毛2.6%
妖怪1.7%
1.7%
0.9%
化物0.9%
化身0.9%
變化0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
修理 ばけるわ化るわ。御城の瑞兆ずいちょう、天人のごとき鶴を御覧あって、殿様、鷹を合せたまえば、鷹はそれて破蓑やれみのを投落す、……言語道断。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しつ!……これ丑滿時うしみつどきおもへ。ひとりわらひはばけものじみると、ひとりでたしなんでかたをすくめる。と、またしんとなる。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お前の顔を見たら、急にぼたん刷毛ばけをおもい出して、昔がなつかしくなったのさ
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
お止し遊ばせば可いのに、お妖怪ばけと云えば先方さきで怖がります、田舎の意気地いくじ無しばかり、おいら蟒蛇うわばみに呑まれて天窓あたまげたから湯治に来たの、狐に蚯蚓みみずを食わされて、それがためおなかを痛めたの
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そりゃそうと此家うち姫様ひいさまは何のばけたのだろう。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
同学鞍作得志くらつくりのとくし、虎をて友として、そのばけを学び取れり。あるいは枯山からやまをして変えて青山にす。
同学鞍作得志くらつくりのとくし、虎をて友として、そのばけを学び取れり。
女の子はあの晩から発熱して『お化物ばけが鷺娘を踊っている』と囈言を云いつづけているそうです。
鷺娘 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
今日こそ酒の勢いで、このひと化身ばけの皮をひん剥かずにはおかぬという気組みが、眼の裡にありありと燃えていた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これが、丸持まるもち祕藏子ひぞつこだと、匙庵老さじあんらうみやくつて、氣鬱きうつしやうでごわす、とお氣晴きばらしを、とて、ぐに野幇間のだいこ變化ばけやつ
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)