“症”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しやう37.5%
しょう12.5%
しよう12.5%
たち12.5%
やまい12.5%
やまひ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが、丸持まるもち祕藏子ひぞつこだと、匙庵老さじあんらうみやくつて、氣鬱きうつしやうでごわす、とお氣晴きばらしを、とて、ぐに野幇間のだいこ變化ばけやつ
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「正成はただではない。……清忠も言ったな、気鬱きうつしょうだと。……おそらくはひどい気鬱なのだろう。しばらく病養を命じおくがいい」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奧樣おくさまはおせいをりふしふさしようにもおあそばすし眞實しんじつわるときくらところいてらつしやるがお持前もちまへふたらば、んなにか貴孃あなた吃驚びつくりいたしまして、んでもこと、それは大層たいそう神經質しんけいしつ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あくなき色慾にただれ、美食管絃の遊楽に疲れての大名病だいみょうびょうにもこのたちがあるが、重喜のはそのたぐいとはなはだ異なる心病だ。イヤ、神経衰弱といおう、そのほうが、かれの今の心持にピッタリと合う。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
逗子に来てよりは、やまいやや快く、あたりの静かなるに、心も少しは静まりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
(お身樣みさまかツつたで、はて、病人びやうにんやまひれた……あがるのでや……)
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)