“しよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仕様24.7%
為様12.9%
使用10.7%
10.7%
枝葉4.5%
3.4%
3.4%
3.4%
2.2%
2.2%
2.2%
子葉1.7%
1.7%
1.7%
飼養1.7%
姿容1.1%
1.1%
1.1%
試用0.6%
兄鷹0.6%
唱歌0.6%
0.6%
廝養0.6%
0.6%
施用0.6%
0.6%
止揚0.6%
0.6%
私用0.6%
至要0.6%
0.6%
試傭0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、どうにも仕様しようがなかったのでせめてこの金だけでも返そうと思った。けれど、河田さんはその金をさえ受け取らなかった。
娘の両親も困ってしまって、何とかして御礼を為様しようとしましたが、どうしてもこれより外に御礼の仕方はありませぬ。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
これらをてもこの時代じだい人間にんげん一概いちがい野蠻人やばんじんだとはいへない、たゞ金屬きんぞく使用しようすることをらなかつたといふにすぎないのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
しかしながらわかしゆしようする青年せいねんの一勘次かんじいへ不斷ふだん注目ちうもくおこたらない。れはおつぎの姿すがたわすることが出來できないからである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
負えるあり、いだけるあり、児孫じそんを愛するが如し。松のみどりこまやかに、枝葉しよう汐風しおかぜに吹きたわめて、屈曲おのずからためたる如し。そのけしき窅然ようぜんとして美人のかんばせよそおう。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
人は最期さいごの一念でしようを引くと云ふから、私はこの事ばかり思窮おもひつめて死にます。貫一さん、この通だから堪忍して!
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あああ、これが一體夢でもなんでも無い、現代のしようの事であろうか?………ヒョット、これが戰線に於ける塹壕の中で、ドロドロになつた兵士同志が話し合つている光景だと思つて見た。
肌の匂い (旧字新仮名) / 三好十郎(著)
こゝにぬぐひ扶桑ふさう第一の富士をいだせり、そのさま雪の一握ひとにぎりをおくが如し。人々手をうち、奇なりとび妙なりと称讃しようさんす。千しようけい応接おうせふするにいとまあらず。
はい此方こつちへおいでなさい、こつれる物をもつておいでなすつたか。金「イエ、なにはうとおもつたが大分だいぶたけえやうですから、彼所あすこに二しようどつこりの口のかけたのがあつたからあれもつました。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
コロボックル遺跡ゐせきに石鏃の現存するは、間接かんせつに彼等がやがら、弓及び絃を有せし事をしようするものと云ふべし。矢には羽根はねを付くる事有りしやいなかんがふるに由無し。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
「ものゝふの矢なみつくろふ」の歌の如き鷲を吹き飛ばすほどの荒々しき趣向ならねど調子の強き事は並ぶ者無く此歌をしようすればあられの音を聞くが如き心地致候。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
子葉しようと号して俳諧はいかいの才があるし、茶道のたしなみも誰より深かった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陰々いん/\たるみぎはこそ御占場おうらなひばしようするので——(小船こぶねとほるさうである)——画工ゑかきさんと英雄えいゆうとは、そこへ——おのおの……畠山はたけやまうまではない、……しゝいだき、鹿しかをかつぐがごと大荷おほにのまゝ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
甲府から東海道に出る鎌倉往還のしように当つてゐて、北面富士の代表観望台であると言はれ、ここから見た富士は、むかしから富士三景の一つにかぞへられてゐるのださうであるが、私は
富嶽百景 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
怪獣はラマという動物でらくだのぞくであるが、らくだほど大きくない。これを飼養しようしてならせばうまの代用になる。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
と思うと、忽ち一片の雲だにない澄明ちょうめいの青空に、飽くまであざらかなその姿容しようを示す日もある。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西にしインドのしようアンチル群島中ぐんとうちゆうにあるマルチニックとう火山かざんプレー(たか千三百五十米せんさんびやくごじゆうめーとる)は、その西暦せいれき千九百二年せんくひやくにねん五月八日ごがつやうか噴火ふんかおいて、赤熱せきねつした噴出物ふんしゆつぶつもつ山麓さんろくにある小都會しようとかいサンピールおそ
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
悶々の情をはらさうと一夜散歩にでかけると、松風の中にしようの音をきいた。音を辿つて簫を吹く女を知り、心みだれて一夜の契りを結んだ。
「——臨時運転特別車りんじうんてんとくべつしやたゞ試用しよう——一くわいかぎり……」
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たゞ試用しようくわいかぎり。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
高山たかやま鳥栖巣とぐらすだちし兄鷹しようのごと
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
わたし、「ちひさな蜜蜂みつばち」の唱歌しようつてたの、けど、みんちがつてたのよ!』とあいちやんは大層たいさうかなしげなこゑこたへました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
十五、四日市から石薬師、願をかけ、しよう野悪さをなほさんとこちや亀山薬師を伏し拝み。
東京の風俗 (新字旧仮名) / 木村荘八(著)
或は廝養しようの児、瓜葛かかつの親有れば則ち伝に乗じ、風行雷動す。地方の供給やや遅くして、馬上の鞭撻立所に至る。人民を荼毒とどくし、官府を奴隷にし、扈従臨むところ野に青草無し。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
しかし下剤とは反対の効果を生じるような収斂剤しゅうれんざいを交ぜて施用しようすると大変工合がよいそうである。
最後の半頁は著者の嗣子しようの跋がこれをうづめてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
約言すれば、すべての客観主義的芸術とは、智慧ちえ止揚しようしたところの主観表現にほかならない。およそ如何いかなる世界においても、主観のない芸術というものは存在しない。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
奧樣おくさまはおせいをりふしふさしようにもおあそばすし眞實しんじつわるときくらところいてらつしやるがお持前もちまへふたらば、んなにか貴孃あなた吃驚びつくりいたしまして、んでもこと、それは大層たいそう神經質しんけいしつ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
公用こうよう私用しようを一つにするばかもないものだ。自分じぶんからこのんで、奴隷どれいになろうとしている。」と、歎息たんそくしていたこともありました。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
○このたぐいの与聞(耶蘇教諸国の間につきていう)の特理は、これを至要しようの諸盟約中にくわう。これをもって一定の権力を生じたり。〈同五百十八葉〉
殊更ことさらつとめて他人たにん教化けうくわせんとするが如きはこれを為す者の僣越せんえつしめし、無智無謀むちむぼうしようす、る大陽はつとめてかゞやかざるを、ほしは吾人の教化けうくわはかつひかりはなたず、からざるをざればひかるなり
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
局の制度は、軍隊式に、各課長の下に、次席、工長、書記、組長、工手、工手補、試傭しようのいくつにも分かれていた。『組長公選』はこの專制搾取方法をブッこわす一番いい方法だった。
工場新聞 (新字新仮名) / 徳永直(著)
須臾しゆゆの間に衣冠を正しくして、秀郷を客位にしようず、左右侍衛官しえのかん前後花のよそおひ、善尽し美尽せり、酒宴数刻に及んで、夜既にふけければ、敵の寄すべきほどになりぬと周章あわて騒ぐ、秀郷は
ある夏醍醐に遊んでゐると、その頃の京都府知事大森しよう一氏が山へのぼつて来た。山の坊さん連は知事に何を見せたものだらうかと色々詮議の末が
しようして、四十七士といはれてゐるが、決して四十七人だけの業ではない。その家庭にあつて、よく義士たちをしてそれを成さしめた裏に、幾多の女性の力がある。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)