“人間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんげん85.3%
ひと7.3%
じんかん3.1%
われわれ0.5%
にんかん0.5%
ジンカン0.5%
ねんげん0.3%
ひとのこ0.3%
もん0.3%
じんげん0.3%
ふと0.3%
もの0.3%
やつ0.3%
セ・レタ・ダアム0.3%
ニンゲン0.3%
ヨノナカニ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、広(ひろ)い、さびしい野原(のはら)でありました。町(まち)からも、村(むら)からも、遠(とお)く離(はな)れていまして、人間(にんげん)のめったにゆかないところであります。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すべて、私念(わたくし)といふ陋劣(さもし)い心があればこそ、人間(ひと)は種々(いろいろ)の悪(あし)き企画(たくらみ)を起すものぢや。罪悪(あしき)の源は私念(わたくし)、私念あつての此世の乱れぢや。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
人間(じんかん)ニ政府ヲ立(たつ)ル所以ハ、此通義ヲ固クスルタメノ趣旨ニテ、政府タランモノハ其臣民ニ満足ヲ得セシメ初(はじめ)テ真ニ権威アルト云フベシ。
人間(われわれ)は生まれたときから本能的欲望の上に生きることの営みを打ち建て、かつその欲望を、われわれの研究によって発見し得たかぎりの法則によって統制し
たましいの教育 (新字新仮名) / 羽仁もと子(著)
この褐色カプシン猴は猴類でもっとも睿智(えいち)のものと言うべく、野生のままでは大いにその睿智と模倣力を揮うべき事物に接せず、したがってやや低能なるも、人間(にんかん)に棲み
別ニ天地ノ人間(ジンカン)ニ非(アラ)ザル有リ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
面白(おもしろ)え物を見て暮しますだけ人間(ねんげん)の徳だと思えやす、実(ぜつ)に旦那さまア御当地(こちら)で朽果(こちは)てたい心は充分(えっぱい)あります
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
⦅さても怖ろしき刑罰を、案じたるよな人間(ひとのこ)よ! さらば望みに委すべし。されども汝も永久(とこしへ)に駒の背に乗りその峯に、残る覚悟を定むべし。
「他国(たび)の人間(もん)と思って軽蔑するか。一人と思うて侮るか。サア鰤をば返せ。返されんチ云うなら二人とも警察まで来い。サア来い」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
尤も雪というものは人間(じんげん)の足跡から先に消え初めるものだと村の猟師が云ったとかいうので、雪解けを待って今一度、現場附近を調べたそうですが
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「知らねえと思ふ人間(ふと)に何故聞かつしやるだ。」と百姓は蟷螂(かまきり)のやうに艴(む)くれた顔をあげた。「これはあ、索靖(さくせい)といふ偉(えれ)え方の書だつぺ。」
「これこれ若者、馬鹿なことを申せ、いずれお前は旅の人間(もの)でこの土地の様子を知らぬからこそさような太平楽も申しておれ、恐ろしいこの土地の話を聞いたら恐らく身顫(みぶる)いするであろうぞ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
グリゴリイ・ドエズジャイ・ニェドエジョーシ! お前は一体どんな人間(やつ)だったんだい? 運送屋でも営んで、二頭立の蓙掛馬車でも仕立てて、永久に家を見捨て、生れ故郷を見限って
「景色(ル・ベザージュ)とは、人間(セ・レタ・ダアム)の心状態である」といつたスヰスの詩人アミエルの名句は、まさしく此處へ來て味はふことが出來る。
山岳美観:02 山岳美観 (旧字旧仮名) / 吉江喬松(著)
夫(ソレ)人間(ニンゲン)ノ浮生(フジヤウ)ナル相(サウ)ヲツラツラ觀(クワン)ズルニ、オホヨソハカナキモノハ、コノ世(ヨ)ノ始(シ)中(チユウ)終(ジユウ)マボロシノゴトクナル一期(イチゴ)ナリ、——てれくさくて讀まれるものか。べつなのを讀みませう。
陰火 (旧字旧仮名) / 太宰治(著)
代匠記で遊仙窟(ゆうせんくつ)の「天上無レ双(ナラビ)人間(ヨノナカニ)有レ一(ヒトリノミ)」という句を引いていたが、この歌の作られた頃に、遊仙窟が渡来したか奈何(どうか)も定めがたいし
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)