“やつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤツ
語句割合
41.6%
27.0%
3.8%
丑刻2.7%
2.1%
未刻2.0%
1.7%
八歳1.2%
八刻1.1%
1.0%
1.0%
0.9%
0.8%
0.7%
0.7%
彼奴0.6%
0.6%
憔悴0.6%
二時0.4%
0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
矢継0.3%
0.2%
三時0.2%
0.2%
事件0.2%
八個0.2%
化粧0.2%
0.2%
扮装0.2%
0.2%
0.2%
清兵0.1%
0.1%
0.1%
ヶ谷0.1%
0.1%
彼女0.1%
魚屋0.1%
0.1%
丑時0.1%
丑満0.1%
亡者0.1%
人間0.1%
八時0.1%
八津0.1%
八頭0.1%
品物0.1%
喧嘩0.1%
0.1%
0.1%
大砲0.1%
女児0.1%
女房0.1%
女郎0.1%
巳刻0.1%
弥津0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
所作0.1%
時計0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
河豚0.1%
0.1%
湯女0.1%
漁師0.1%
0.1%
0.1%
焦悴0.1%
0.1%
0.1%
犯人0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
茶飯0.1%
0.1%
葡萄酒0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
谷津0.1%
農奴0.1%
連中0.1%
道場0.1%
青木0.1%
青竜王0.1%
0.1%
馬力0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これからはいよ/\おどの大役なり、前門後門にもにもらしき、あたら美玉をつけふは
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もう三十二三にはなっているのだろう、着崩れた着物の下から、何かめいた匂いがしてれた河合武雄と云ってもみたい女だった。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
さうして女房激烈神經痛へつゝんだ。卯平有繋いた。葬式姻戚近所とでんだが、卯平つてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「そのお玉どのは、——何を隱さう、あの時刻——丁度子刻から丑刻前まで、ツイ裏の私の浪宅に來て居たとしたら、どんなものでせう」
また山に沿う丘やらやら狭道で攻めるにい。——のみならず、南は海で、その海面に義貞はなんら攻め手を持っていなかった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これを飲んで居ると、ポーンと未刻の鐘が響きますから
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
もう冬と言ってもよいくらいですから欅の紅葉は、ほとんど岳颪で吹き払われていました。木の下には黒くなった落葉がく落ちていました。
私あれに控へてをりまして、様子は大方存じてをります。七歳八歳の子供ぢや御座いません、それ位の事は誰にだつてに解りませうでは御座いませんか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と、やり出したとき、どウウウウん、どうん! お太鼓櫓で打ち出した八刻の合図である。長廊下の向うから多勢の気配が曲って来て、老中方お退出という声がする。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
叔父は売薬商人にしていったのだが、どの家でも泊めようとしなかったし、ふいに物蔭から、石や棒切れを投げられたりした。
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
大変にれて居るわ。私達の独逸語を習いたい事を話したら、笑って、——つまらない事だ、斯んな国の言葉を憶えたって役に立たないでしょう。
母と娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
と此の川下へ出たら、何うだえ貴方此間洪水に流れたと見えて橋が無いといふ騒ぎぢやないか。それからまた半里も斯うして上つて来た。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
見ていると白石さんは日に日にれて、心の苦悶が顔にあらわれ、極度の神経衰弱に陥ってゆく様子にもう黙ってはいられなくなりました。
機密の魅惑 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
露助の兵隊なんか大きなを振り廻してやたらに、ヤポウネツ・ヤポンツァ! って呶鳴る——。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
「うん。が来たら咳払えして下せえよ。いいけえ、頼んだぜ。」
ところが彼奴はひどく喜んでお礼を言っていたかと思うと、急に昏睡状態に陥ってしまったのです
私はかうして死んだ! (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
同じように仲間小者に身をして、仇家の偵察にも従事すれば、江戸じゅうを走り廻って、諸所に散在している同士の間に聯絡をも取っていた。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
気がつくと、夏も妻もみんな一週間のまにすっかり憔悴れてしまった、それでも妻は気ばかり立っていた。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
二時さがりに松葉こぼれて、めて蜻蛉心太は、名劍ぐにて、打水胡蝶く。行水夕顏納涼臺縁臺月見草
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
身は疳癪に筋骨つまつてか人よりは一寸法師一寸法師とらるるも口惜しきに、吉や手前は親の日にさをたであらう、ざまを見ろ廻りの廻りの小仏と朋輩の鼻垂れに仕事の上のを返されて
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
五年変り種漁りに憂身をしていたのであったが、バルセローナ州選出の上院議員ルロイ・ソレル男爵の夫人は、すでに一昨年と昨年と続けて二回も入選していた。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
板のやうな掛蒲団をの上につて禿筆を噛みつゝ原稿紙にふ日に焼けて色をしたる頬のれて顴骨の高く現れた神経質らしい年輩の男を冷やかに見て
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
男達が其処に停ち止まったアイリスの傍まで駈けつけた途端に、振り向いたアイリスは、右の人差指を延ばして矢継やにワルトンとジョーンの心臓部を目がけて突いた。
決闘場 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
屹度抜いて上げませうと思つて待つてると、信吾さんに札が無くなつて、貴君が「むべ山」と「流れもあへぬ」を信吾さんへたでせう? 私厭になつひましたよ。ホホヽヽ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
みっちゃんは、お三時のとき、二つ目の木の葉パンを半分ばりながら、母様にいいました。
クリスマスの贈物 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
藤「伯母様、藤原喜代之助でござる、お萓も一緒に、分りましたか、大層おれ……」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
トテツもない事件なんですよ……
あやつり裁判 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
一杯日當で、いきなり白木卓子を一ゑた、には大土瓶が一茶呑茶碗七個八個
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「お浜さん。いつも化粧していやはるな。初日まえで忙がしいやろ」
半七捕物帳:38 人形使い (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
今日は穀屋の若旦那というこしらえで、すっかり灰汁が抜けてはいるが紛れもない、女にまかれたである。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「おお此奴は先ほど、廻国の武芸者に扮装して入りこんだ矢倉伝内めじゃ!」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こう、漁師たち。でも鯉でもいいや、見事なを、二、三ってよこしねえ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さっきもおれアうっかり踏んむと、殺しに来たと思いやがったンだね、いきなりの後ろから抜剣清兵が飛び出しやがって、おいらアもうちっとで娑婆にお別れよ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ちょうど兵隊さんが来て清兵めすぐくたばっちまやがったが。おいらア肝つぶしちゃったぜ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
れたる直道が顔は可忌くも白き色に変じ、声は甲高に細りて、に置ける手頭りに震ひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
母は語るべき事の日頃蓄へたる数々をきて、先づ宮が血色の気遣く衰へたる故をりぬ。同じ事を夫にさへ問れしを思合せて、彼はさまでに己のれたるをれつつも
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
篦棒、さうだけえけるもんぢやねえ」さんはむきにつていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そんでそれつちのが心底のえゝだつちんだからわしもしいのさ本當がねえ、さうつちや我慾だがおんなじもんならけえ言辭でもけてくれるでなくつちやねえ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
私が海岸からヶ谷へ向う道で非常な馬上美人にったと帰って来て氏に話した。
鶴は病みき (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
大正十二年七月中旬の或日、好晴の炎天下に鎌倉雪の下、長谷ヶ谷辺を葉子は良人と良人の友と一緒に朝から歩きって居た。七月下旬から八月へかけて一家が避暑する貸家を探す為めであった。
鶴は病みき (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
スッカリ若返りにしておりましたので一寸見はフイよりも可愛いくれえで、フイとお揃いの前髪を垂らして両方の耳ッに大きな真珠をブラ下げたが、翡翠色の緞子の服の間から
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
台湾館に来る匆々からやら物を言いたそうな眼付きをして、あっしの方を見ておったように思いますがね。そいつを一方のチイチイってが感付いて横槍を入れたものらしいんです。ヘエヘエ。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
丁度あの鳶頭が来た翌日でした、吉原彼女駈落と出懸けやしたがね、一年足らず野州足利で潜んでいるうちには梅毒がふき出し、それが原因で到頭お目出度なっちまったんで
熊「フヽム左様よ、彼女来てくれとかしアがッてよ、らが面を見せなけりゃア店も引くてえんだ、本ものだぜ、鯱鉾だちしたって手前達に真似は出来ねえや、ヘンんなもんだい」
その落いた魚屋の襟印を見て帳面に『一円五十銭……茂兵衛』とか何とか私共一流の走書きに附込んだうように引っ担いで走り出て行きます。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
るうちに肩を組んで寄って来た売子の魚屋が十一円二十銭で落いたとします。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
悠然車上んで四方睥睨しつゝけさせる時は往来邪魔でならない右へけ左へけ、ひよろひよろもので往来叱咜されつゝ歩く時は車上の奴癇癪でならない。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
待内に愈々雨は小止なく耳先へくのは市ヶ谷八丑時時刻はよしと長庵はむつくと起て弟の十兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それは水害のためにもし転覆へると蘇生亡者が多いので、それでは折角けようといふ地獄衰微だといふので、鉄橋になつちまいました、それ御覧じろ
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
グリゴリイ・ドエズジャイ・ニェドエジョーシ! お前は一体どんな人間だったんだい? 運送屋でも営んで、二頭立の蓙掛馬車でも仕立てて、永久に家を見捨て、生れ故郷を見限って
そして、漁師が久兵衛の家に着いたのは八時に近いであった。久兵衛と女房は午飯も喫わずに地炉の傍でぽかんとしていた。
(新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そんななかで大石先生は三人の子の母となっていた。長男の大吉、二男の並木、末っ子の八津。すっかり世の常の母親になっている証拠に、ねえさんとよばれた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
ところが鳥取県の八頭郡などで、神返しというのは十月の二十五日で荒れ日であった。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「じゃ、亀田が窃盗冤罪せられた、あの高瀬夫人のくした品物か」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なあ、お絃、久しく暴風つづきだな。きょうあたり、大きな喧嘩
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
森 うむ、あの晩は大分あちこちで、自暴酒をやったが多かった。面目ないが、おれと池田も、じつはその組で——。
稲生播磨守 (新字新仮名) / 林不忘(著)
おお、おふざけちゃいけねえ。ただの鳥刺とは鳥刺が違う。こう見えても侍だ。しかも武田の家臣だわえ! 鳥刺に姿をしているのは尋ねる人があるからさ。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
僕は、本船のまえは仏蘭西船にいたんですが、あれに、こういう大砲の一、二門もあったらなア。なにしろね、船に魚雷を喰わせやがって、悠々と現われてくるんです。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
国に居た頃でも、私が外から帰って来る、母やは無愛想でしても、女児阿爺、阿爺と歓迎して、帽子をしまったり、れはよくするのです。私もく女児を亡くしてがっかりしてしまいました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
長「直にったって大騒ぎなんで、家内に少し取込があるんで、年頃の一人娘のあまっちょが今朝出たっきりらねえので、内の女房心配してえるんでね」
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ですが、閻魔樣では、けたものですから。——此寺墓地に、洲崎女郎まつてるんです。へ、へ、へ。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「お早うじゃないぜ、八、先刻鳴ったのは上野の巳刻じゃないか」
銭形平次捕物控:239 群盗 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
その当時の大阪は摂津大掾がまだ越路の名で旭日の登るような勢いであり、そのほかに弥津太夫、大隅太夫、呂太夫の錚々たるがあり、女義には東猿末虎長広照玉と堂々と立者っていた。
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
山國にしておけよ、俺の家のが、なんでも船乘りになつてゐるさうだ。
佃のわたし (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
れたかの女のまえに、庄吉の呼んできた医者が、すわっていた。
あの顔 (新字新仮名) / 林不忘(著)
又右衛門は、れ顔でうなずき
顎十郎捕物帳:15 日高川 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「いんや、不可ない。六十弗で此の毀れた時計を買って呉れるか、さもなければ——」
夜汽車 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
返すと見えたのは包装のボール箱だけ……又は用意して来た、ほかの下らない本を詰めたりしてモトの隙間へ突込んで、入用なはチャント脇の下に挟みながら……チェッ。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「まあ、それは持っていねえ、おれはこっちので飲むから——時に武者修行」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いま、瀧太郎さんは、まじろがず、一段目玉きくして、にぶく/\とれて河豚ふからく。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
グーンと沈んで甲板をザアザアザアと洗われながら次の大山脈のドテッ腹へり込む。しろ船脚がギッシリと重いのだから一度、大きなにたたかれると容易に浮き上らない。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「おぬしの買った女はなんという湯女だっけ」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
友吉の大好物だった虎鰒を、絶壁の下から投上げてくれた漁師があったからね。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「どうも、折角のお招きに、醜態をお目にかけて、おゆるしください。舎弟の張飛は、竹を割ったような気性のですが、飲むと元気になり過ぎましてな。……はははは」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親方がのつそりて見ろよと譲つて呉れゝば好いけれどものうとの馬鹿に虫の好い答へ、ハヽヽ憶ひ出しても、心配相に大真面目くさく云つた其面が可笑くて堪りませぬ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
だが、彼女はあまりに焦悴れていた。男達は一眼見ると、逃げるようにさっさと行ってしまった。彼女の顔は、もはや歓楽にふさわしい顔ではなかった。体だってもそうだ。
碧眼 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
夫ぢやアて下さるか如何吾儕がことをて見せようが此姿では如何詮方がねへ付ては身姿るだけ金をば五兩貸てくれ。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
吾輩はツカツカとその金網に近づいてブルブル震えているを抱き上げた。犬さえ見付かれや他に用は無い。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「ウン、今頃は犯人等、千里向うで昼寝してケツカルじゃろ。ハハン。うまくやりおった」
老巡査 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
不斷は、あまり評判のよくないで、肩車二十疋三十疋狼立突立つて、それが火柱るの、三聲けて、きち/\となくとるの、るといのとふ。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ましきまでれたれど其美くしさは神々しきりぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
叔母、この肺病というばかりは恐ろしいもんですね、叔母もいくらもご存じでしょう、の病気が夫に伝染して一家総だおれになるはよくあるです
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
見るからに陥ち凹みし、頬はかうでもなかりしに、さりとてはおれと。横顔ながら、身の痩せも、思ひ知らるる悲しさを。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
しかしはよさそうゆえ、絵草紙屋の前に立っても、パックリくなどという気遣いは有るまいが、とにかく顋がって頬骨がれ、非道れているか顔の造作がとげとげしていて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
積重ね其上へ這上兩端を柱の上へ縛付首に卷つゝ南無阿彌陀佛の諸倶夜着の上よりび落れば其途端に首れ終にぞ息はえたりけるお菊は田原町にて金の相談せしに金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今日までばすべく半襟はなかつたが、此等たら如何こぶだらうとふと、もうれしくつてらなかつた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
……まだ他にも二三艘、大きなを沈めているんだそうですが、そんなに大きな船でなくとも、チョット乗った木葉船でも間違いなく沈めるってんで、がられているんです。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
糞忌々しいからそれからグングン仕事に掛って二時過ぎになるとお茶飯が出たが、俺は見向も仕ないんだ。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
あなたのれを気づかっていたつい最前の自分も忘れ、お座なり文句もそこそこに、立ちあがると逃げだしてしまいました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
一杯六スーのまっかな葡萄酒がはいってるだよ。スュレーヌの壜だ。ほんとうによ、パリーの本物のスュレーヌだ。ああメティエンヌ爺さんが死んだって。かわいそうなことをした。
「いやそんなはずはございません。この上の高原でにかけ、罠を引っして逃げるを、たしかに一本は狙いたがわず毒矢を射当てていたんですから」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これが、ぼると言います。阿漕です。はめられたんです。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
病気見舞を兼ねて久しぶりで尋ねると、思ったほどにれてもいなかったので、半日を閑談して夜るの九時頃となった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
睡気ます効目のある話——それもなるたけ、あまり誰にも知られていないというを、此の場かぎりという条件で、ることにしちゃ、どうだろうかね
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「あれが茂十どんのいる谷津村でございます。もう幾らもございませんから」
逗子物語 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「そうです。」とチチコフは答えたが、言葉を柔らげるために、「なに、この世にいない農奴をね」と言い足した。
もともと神秘だのと云ふ連中は、例の八ツ当りも出来ぬ弱虫ぢやで
星とピエロ (新字旧仮名) / 中原中也(著)
丁度幸い、この屋敷の間近に、道場を立てるにはもってこいの空地がある。早速そこに、脇田道場に、勝るとも劣らぬ道場を、建てて遣わそう。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「いまも電話をかけましたが、青竜王所在が不明です。その前は十日間も行方が分らなかった」
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そいでおらの方でも、奴にゃあ一桝がとこ余計に麦をれてやらあな、だって見上げただもの。議員の奴もどうして、感心な馬だ……。
急にスピードを掛けた馬力が、イの一番に円棒へコタえたんだね。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
どくむぎ、あたますき、なでしこむぎ、はとまめ、やはずえんどう、たいま、いぬすぎな、そのほかいろんなものがはいってやがるんだ。またばかに石の多いがあるのは言うまでもねえ。