豊竹呂昇とよたけろしょう
私は今朝の目覚めに戸の透間からさす朝の光りを眺めて、早く鶯が夢をゆすりに訪れて来てくれるようになればよいと春暁の心地よさを思った。如月は名ばかりで霜柱は心まで氷らせるように土をもちあげ、軒端に釣った栗山桶からは冷たそうな氷柱がさがっている。 …
作品に特徴的な語句
曩日このあいだ 化粧けわ 起出おきだ 感興もの 聖徒クリスチャン 技芸げい いや かご 下手しもて つぶ ほこ ひと こび 差支さしつか 引緊ひきし 待兼まちかね 煙草タバコ すぐ 素振そぶ 美事びじ タバコ かど のが がん うつ 下卑げび 世心よごころ 今朝けさ 仲路なかじ いた 入揚いれあ すご なかば 南地なんち 叔父おじ 呂昇ろしょう 咽喉のど 唄声うたごえ 唄女うたいめ うわさ さえず 四辺あたり 埋火うずみび 大隅おおすみ 如月きさらぎ 定席じょうせき 客止きゃくどめ 寄席よせ 寵妓ちょうぎ 小禽ことり 尾州びしゅう 山台やまだい がけ 巍然ぎぜん うま 床本ゆかほん 弗箱ドルばこ 弥津やつ 弾語ひきがた 当今いま 彷彿ほうふつ 役々やくやく 得手えて 急遽きゅうきょ つね 息子むすこ ことごと 慰藉いしゃ 手荒てあら ふん 挨拶あいさつ 挽歌ばんか てのひら 掻起かきおこ そろ 播重はりじゅう 旅烏たびがらす 日和ひより 早間はやま 旭日あさひ 曳摺ひきず 木犀もくせい 末虎すえとら 東猿とうえん かせ 桎梏しっこく 椅子いす 榊原さかきばら 樺山かばやま 殊更ことさら 氷柱つらら 泥濘ぬかるみ 浪越なごし うす