“日和”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひより81.5%
びより16.7%
ひなた0.9%
にわ0.4%
ひよ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何処からか飼いうぐいすの声も聞えてくると言った長閑のどかさ、八五郎の哲学を空耳に聴いて、うつらうつらとやるには、申分の無い日和ひよりです。
半七が身支度をして神田の家を出たのは朝の四ツ(午前十時)過ぎで、会式桜えしきざくらもまったく咲き出しそうな、うららかな小春日和びよりであった。
半七捕物帳:26 女行者 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
が、しゅうとめと嫁との間は余り面白くないらしく、嫁はいつもおどおどと小さくなっていた。それを夫が、陰になり日和ひなたになりしてかばっているのは誰の眼にもわかった。
五十いそぢあまりの武士もののべ廿はたちあまりの同じ出立いでたちなる、六八日和にわはかばかりよかりしものを、明石より船もとめなば、この六九朝びらきに七〇牛窓うしまど七一とまりは追ふべき。
一区切り仕事を片づけた禰宜様宮田は、珍しい日和ひよりにホッと重荷を下したような楽な心持になって、新道のちょうどカーブのかげに長々と横たわりながら、煙草をふかし始めた。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)