“鶯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うぐいす82.3%
うぐひす16.3%
ウグヒス1.0%
とり0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うららかなうぐいすの声と鳥の楽が混じり、池の水鳥も自由に場所を変えてさえずる時に、吹奏楽が終わりの急なになったのがおもしろかった。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)
遠い郷里のほうの木曽川きそがわの音や少年時代の友だちのことなぞを思い出し顔に、その窓のところでしきりにうぐいすのなき声のまねを試みた。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
うぐいすの声まだ渋くきこゆなり、すだちの小野の春のあけぼの」というときの渋味は、渋滞の意で第一段たる「正」の段階を示している。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
しばらくしてから娘が二階へ上がって来て「オヤ、これどうしたの」と言いながら縁側から拾い上げて持って来たのを見ると一羽のうぐいすの死骸である。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
右側の林の中を、見えがくれに小川が流れている。時折、うぐいすが鳴き、行く手の道を、せきれいが、ヒョイヒョイと、つぶてのように横切って飛んだ。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
まことに此時このときうららかにかぜやはらかくうめの花、のきかんばしくうぐひすの声いと楽しげなるに
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
むすぶもくも女帶をんなおびや、いつもうぐひす初音はつねかよひて、春待月はるまちつきこそ面白おもしろけれ。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
錢形の平次は縁側から應へました。湯のやうな南陽みなみにひたりながら、どこかの飼ひうぐひすらしいさえずりを聽いてゐたのです。
「まあなんにも出來できないの。ほんとにあんたはうぐひすのやうなこゑもないし、孔雀くじやくのやうなうつくしいはねももたないんだね」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
唄でもうたふ時はうぐひすのやうになめらかだが談話はなしをすると曳臼ひきうすのやうな平べつたい声をするのは、咽喉を病んでゐる証拠ださうだ。
ウグヒスをほゝき鳥、ハウキをはゝき、蕗をふゝきなど言ふ風に表すことが多かつた。
雛祭りの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
たつた一羽のウグヒスが、よほど前から一処を移らずに、鳴き続けてゐるのだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
をれよ。ウグヒスよ。あなカマや。人に、物思ひをつけくさる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
耳澄まし暫く聞けばとり
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)