“鶯籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うぐいすかご66.7%
ウグイシカゴ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きびしい眼と、槍の先で、監視していると、露八は、夜飼よかい鶯籠うぐいすかごをかかえあげて、籠のふたを開けた。鶯は狂喜のあまり狼狽ろうばいしたかのように、障子だの天井だのへ頭をぶつけて舞った。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いよいよ道誉が配流はいるされて行く日を見れば、その行装など、日ごろの物見遊山とも変るところはなく、従者三百騎は、例の伊達だてすがたに猿皮のうつぼをかけたり、鶯籠うぐいすかごやら酒肴しゅこう重箱じゅうばこをたずさえたりして
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)